すべての夢のたび。

1日1記事ぐらいな感じでいきたい雑記ブログ

司会者がめっちゃ親切に解説してくれるモンティ・ホール問題

司会者「ここにABCの3つの箱があります」
司会者「どれか1つは当たりで100万円が入っています。あとの2つは空っぽです」
司会者「つまり、当たりの箱である確率は、それぞれ1/3です」
司会者「では、好きな箱を選んでください」

あなた「Aの箱にします」

司会者「Aですね。Aが当たりの確率はいくつでしょう?」

あなた「1/3です」

司会者「その通りですね」
司会者「では、Aが空っぽの確率、つまりBとCのいずれかが当たりの確率は?」

あなた「2/3です」

司会者「その通りですね」
司会者「では、Bの箱を開けてしまいましょう。空っぽですね」
司会者「Bが当たりの確率は?」

あなた「ゼロです」

司会者「その通りですね」
司会者「BとCのいずれかが当たりの確率は2/3でした」
司会者「Bが当たりの確率はゼロです」
司会者「さて、Cが当たりの確率は?」

あなた「2/3です」

司会者「その通りですね」
司会者「Aが当たりの確率は?」

あなた「1/3です」

司会者「Cが当たりの確率は?」

あなた「2/3です」

司会者「Cが当たりである確率はAの2倍ですね」
司会者「さて、あなたに一度だけチャンスをあげましょう」
司会者「選んだ箱を変えますか?」

モンティ・ホール問題をもう一度考える


以前モンティ・ホール問題については書いたことがあって、その時はドアを変えたほうがいい理由に納得してたはずなんですけど、どうも忘れてしまって、やっぱり変えようが変えまいが確率は1/2だから変えないほうがいいのでは?って気分になってきてしまい、もう一度考え直しました。今度は大丈夫。

1.ドアが3つあります
2.その中に 当りが1つ、ハズレが2つ あります
3.あなたは、ドアをひとつ選べます 
4.あなたが選んでいないドアを司会者が開けます
5.開けられたドアは 必ず「ハズレ」です
6.あなたは、ドアを選びなおす権利があります
7.選びなおさない権利もあります

問い・・・あなたはドアを選びなおしますか?
 ※選びなおした方が、勝率が上がると思いますか?


わかりやすくするために、ドアの数を100個にしましょう。さらに、ドアじゃなくて壺にしましょう(なんとなく)。


さてここに、100個の壺があります。そのうちのどれかひとつに、100万円が入っていて、ぼくはどれがその壺か知っています。あなたは100個のうちのどれかひとつの壺を選びます。ぼくは残り99個の壺のうち、ひとつを残して98個の壺を開けます。開けた壺は全部空っぽです。開けてない壺が2個だけ残っています。あなたが選んだものひとつと、ぼくが残したものひとつです。さて、100万円はどっちの壺に入っていると思いますか?

確率で考えると、あなたはどの壺に100万円が入っているか知らないので、あなたの選んだ壺に100万円が入っている可能性は1%しかありません。逆に、ぼくの残した壺は、1%の確率で100万円が入っている壺99個を、ひとつに濃縮したような壺です。1%対99%です。こりゃ、選択を変えたほうがいいでしょう、って話になりますよね。


要するに、モンティ・ホール問題で「選択を変えないと1/3の確率で当り、選択を変えると2/3の確率で当り」と言っているのは、単にコレなんです。1/3というのは、ドアが3つの場合に1発で当りを引く確率のことを言ってるだけなんですね。ドアが2つしかないなら、選択を変えようが変えまいが確率は1/2です。でも、ドアが3つになると、「ドア1つ」と「ドア2つ」の好きな方を選ばせてやるよ!って話に変わっちゃうわけです。そりゃ、後者のほうがいいに決まってるじゃないですか、ってことです。

あなたが選んだひとつと、あなたが選ばなかった残り全部、どっちに当りが入ってる確率が高いと思います?ってだけですね。問題をわかりやすく変形するとこうなります。

無関係なドアを開けて見せるところがちょっと引っ掛けっぽいんですね、モンティ・ホール問題。最後に2つしか残らなかったら、そりゃ1/2だよなぁって思っちゃいますよね。

漫画のせいか?

クジラックスさん「警察の圧力に屈したわけではない」 成年漫画の表現自粛の報道を受けて発言

埼玉県警によると、強制わいせつと住居侵入の疑いで6月12日、草加市内の無職の男(35)が再逮捕された。男は2016年1月8日、草加市内の民家に「世の中の放射能を調べる調査をしたいから入っていいですか」などと言って侵入。10代女性に対し「身体検査をするね」「死にたくなければ声を出さないで」などと脅して身体を触った疑いがもたれている。

捜査関係者の情報として埼玉新聞が報じたところによると、男は「性的欲求を満たしたかった」などと容疑を認めており、東京都内の男性漫画家が描いた成年向け同人誌を模倣して犯行に及んだという。


こういうことがあるとすぐ「漫画のせいだ! 表現規制をしろ!」という人が出てくるのですが、今回なるほどと思った意見を見かけたのでメモ。


もし、自分が被害者だったら? 「漫画のせいだ!」という人がいたら、いや、まず罰されるべきなのは加害者だ、と言うでしょう。当然ですよね?

もし、自分が加害者だったら? 「漫画のせいだ!」という人がいたら、しめしめ、と思うでしょう。自分の責任を軽くすることに手を貸してくれているわけですから。

というわけで、犯罪被害を漫画のせいにする人は、被害者の気持ちがわかっていないだけでなく、加害者の味方をしているのです。漫画の影響がない、と言っているわけではないことに注意してください。表現規制の理由として犯罪への影響を持ち出すことはスジが悪い、と言っているのです。


それに、「漫画のせいだ!」は「痴漢に遭うのはお前がそんな派手な格好をしているせいだ!」と同じ論法です。そうではなくて、悪いのは犯人なのじゃありませんでしたっけ?

まーたヤバい法案が通っちまったらしいぜ

共謀罪(通称)、成立しましたねー。法案の内容そのものについてはいくつかいいたいことがあったような気がしますが、だいたいツイートしてしまったので忘れました。


ぼくは、野党を支持する人たちの脅し、「この法案が通ったら✕✕✕な世の中になるぞ!」って言うのがどうもよくわからなくてですね。そうなった試しがないのになぜまた繰り返すのか。狼少年と化している自覚がないのか。特定秘密保護法が成立したけど噂話で逮捕されたりしないし、安保法案が通ったけど徴兵はされてないし戦争も起きてない。なんなのかと。

最近のぼくの仮定は、彼らは脅す時に「いつか」を省略している、期限を切っていないのではないか、というものです。彼らは(いつか)そういう世の中になる、と言っているのではないか。これなら、そりゃまぁ永遠までの間のいつかはそうなるかもしれないし、毎度毎度ウソを言っているという自覚もないので彼らの自尊心も痛まないし反省も不要でしょう。反省はしてほしいとは思いますけれど。反省しないから負けを受け入れられずまた同じ手使ってまた負けるんですよね。反省して。プリーズ。


しかしもう見飽きましたね。審議拒否、不信任案、乱闘・罵声、深夜の牛歩、そして結局可決。結局可決なのだから途中省略してもいい気がするのですが、式次第があるんですかね。儀式だから手順踏まないと効果が出ないとか。

議席数で差が付いてるんだから、与党が一度「やるぞ」と決めたことは覆らないわけです。だからせめて、真面目に審議してヤバい部分を少しでも修正するのが野党の務めではないかと思うんですけど、野党とその支持者は、内閣を退陣に追い込み法案もろとも葬り去る戦略を選択した。二兎を追ったわけです。

結果がこれです。冷やし中華はじめましたならぬ民主主義おわりましたです。冷やし中華の逆で、彼らは民主主義がおわった時にしか教えてくれないので、ぼくはそれを味わう機会をいつも取り逃がしてます。えっおわっちゃったの。次ははじまった時にも教えてくださいな。


見飽きた!ので、国民投票やりましょうよ。これだといつもと式次第が違うし、自分も参加するわけだからみな関心を持たざるを得ない。そして開票!( ?) 盛り上がるだろうな〜。しかし国民投票の票数数えるのって何日くらいかかるんでしょうね。

猫はワンワン動画


イッヌのように調子よくワンワン鳴いてたネッコですけど、人間に「やっべ見られてた!」と気づいたあとは、「ワン!ワン!……ニャーオ……」と急にしおらしく。しおらしくない。

ぼくは猫がニャーと鳴くのしか聞いたことはありません。実は猫は人間の前でしかニャーと鳴かないそうです。道理で。では人間がいない時に猫はどんなふうに鳴いているのか。森のなかで木が倒れた時に誰も聞いていなかったら音はしたのかしていないのか。誰も見ていない時の鏡には何が映っているのか。みたいな話ですかね?

別の動画で、猫が人語みたいなものを延々ムニャムニャと話してて、やっぱり同様に、人に見られた!と気づいたあとでニャーに変わるやつも見たことあります。連中油断できない。

酒を飲むとバカになる


酒で認知機能低下。いまさら言われてもナー、って感じじゃないですか。知ってたら飲まなかったのにとか言ってみるだけ虚しい気もします。

調査では週に30杯以上、飲酒する人は、アルコールを飲まない人に比べると5.8倍も海馬が萎縮しやすいことが判明。海馬は記憶や認知などを司るため、アルコールをよく摂取する人は、長期的に見れば脳の認知機能が低下しやすいことが分かりました。


さて。この「週に30杯以上」ですが、酒飲みからしたら「何を?」なわけです。何の酒を?ですよね。ビールなのかチューハイなのか、日本酒なのかウイスキーのロックなのか。

実はここ、最初にこの記事が出たときには「週に30回以上」となっていました。すごいですよね、週に30回以上飲酒する人。1日4回以上ですよ。ぼくとか最近休日で外出しない時には朝から飲んでたりするので、飲んでは醒ましを繰り返してたら1日4回飲むかも知れないです。でもふつうの人は1日2回とか飲むことは稀なんではないかと思います。

さすがに週30回は飲まんわ。ほんとはいったいなんて書かれていたんだろう……と、ぼくはリンク先にある原文を見ました。すると"over 30 units a week"と書かれていることがわかりました。週30単位って、その「単位」はなんなの、と本文を読むと、1単位=8グラムとわかりました。つまり週240グラムのアルコールということになります。1日だと34グラムちょっとですね。

アルコールの比重を0.8とすると、缶ビール350ml缶1本はアルコール14グラムです。缶チューハイのストロングだと25.2g。日本酒1合だと21.6グラムくらい。ウイスキーのロック(シングル)だと9.6グラムくらいですね。ビール1本と日本酒1合飲んだらもうオーバードーズです。ワイン1本空けたら70グラムとかになってしまいます。こんな基準、酒飲みならほとんどの人は超えそうじゃないですか。まぁそういう趣旨の記事なんでしょうけど。認知機能低下とか気にせず飲むしかないかなぁワハハハハという感じですね。


というふうに、ギガジンさんの記事はわりと誤訳が多かったりするので、何言ってるのかわからないぞ?というときは原文にあたってみましょう、という話でした。海外のいろんなニュースを紹介していただけるのはありがたいと思っています。

クソださ邦題問題


『ドリーム 私たちのアポロ計画』(原題 Hidden Figures)が「なんでマーキュリー計画を扱った映画なのにアポロ計画なんだよ!」って批判を受け、監督に告げ口する人が現れて、ついに邦題が『ドリーム』に変更されました。


ぼくはまぁ、元の邦題はクソださいとは思いましたけど、アポロ計画については気にならなかったんですよね。マーキュリー計画の映画だとしても、アポロ計画よりマーキュリー計画のほうが先だとしても、メインの3人の女性があとで当時のことを「あれは私たちにとってのアポロ計画のようなものだったのだ」と振り返っている、という解釈は可能かな?と思ったからです。

それより何よりぼくは「ドリーム」がダメでした。安いというか、センスの欠片も見られないというか、呆れるほどの語彙の貧弱さじゃないですか。この邦題付けた人、登場人物がなんか目標に向かって頑張る映画見たらぜんぶ「ドリーム なんとかかんとか」って邦題付けそうじゃないですか。それより何より、他人の生涯を「ドリーム」のひとことで片付けてしまう乱暴さ、敬意のなさがどうにも許せない気がしました。

あと、今回の「メインタイトル サブタイトル」みたいな、サブタイトルによる補足説明を前提とした邦題の付け方やめーや!!とも思います。確かに原題はFiguresに"数"と"人"のダブルミーニングがあり訳しにくいのですが、そこはセンスを磨いてくださいとしかいいようがない。つーか無理だったらもうカタカナでいいじゃないですか。今回だって『ドリーム』なんてありふれすぎな題に変更しちゃったせいで検索にまったく引っかからなくなっちゃってる。ほんとしょーもないなぁ。


邦題がクソだクソだ言われても日本の配給会社は一向に改める気配がないので、ついにSNSで監督に直訴するという手法が出てきました。今回も、監督はそういった邦題が付けられていることを知らなかったようです。このやりかたはどうも有効っぽいのでこれからもどんどんやっていけばいいと思います。配給会社も、監督に確認取るくらいはそのうちやるようになるんじゃないですかね。

邦題がクソな映画、吹き替えで見たいけどタレントとかがやってる映画、字幕で見たいけど戸田奈津子がやってる映画、この3種類はぼくは見ません。見ないということが抵抗です。今回のも見ない予定です。