俳句はホログラムのようなものだと思う。
ホログラム写真に光を当てると立体画像が浮かび上がるのと同様に、
俳句のたった17文字に鑑賞者が“光を当てる”ことで、
そこから、映像が、全世界が展開するわけだ。
ただ、俳句とホログラムの違う部分は、
ホログラムは写真の中に画像の情報を持っているが、
俳句の場合は、世界を立ち上げる情報は鑑賞者の脳内にあること。
だから貧弱な人生経験や背景知識じゃ世界は立ち上がってこない。
ガキやガイジンには俳句は鑑賞できないわけですよ。
〓 ナノハナヤ ツキハヒガシニ ヒハニシニ 〓
下手すると「菜の花」「月」「太陽」の3つのオブジェクトだけが
ぽっかり浮かんでいる世界が見えてしまったりするかもなのだが、
然るべき知識を持っていれば
「春の空を染める夕暮れの光、
見渡す限りの菜の花畑の向こうに沈んでいこうとする太陽の赤、
そして反対側には今まさに今昇ってこようとする満月の白」
という世界が見えてくることになる、でしょう。
なんでこんなことを思ったかというと、め〓の9/10の日記ですよ。
わっかんないって、これw 3行しかも実質1行。
想定されてる鑑賞者にさえ、わかるのかどうか???