ライトノベル読者向けの、ライトな絶望。
- 作者: 谷川流,G・むにょ
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2005/04
- メディア: 文庫
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デビュー作と、もう1冊くらい読むまで、判断しちゃいかんだろう、と思ってます。でも涼宮ハルヒをもう1冊読むのは正直キツいですよ、ってとこに、アマゾン見てたらこの本が評判悪かったので購入。8軒も書店を回ってしまったその熱意をもっと他に活かせ?
だって「このライトノベルがすごい!2005」第1位かつ「第8回スニーカー大賞」大賞のひと、の作品が趣味に合わなかったら、ライトノベルの8割はたぶん読まなくて済むだろう、と思ったから。そして、人が「つまんない」って言う作品は、きっと何かあるはず。
で、読んだのですが。予想より悪くなかった(微妙なホメ方だけど褒めてます)。なんかだめっぽ……って感じで中盤までいき、最後1/3くらいで、お?と思わせといて、でもその先まではいかず、締めはダメ。全体としてはまぁ、「谷川流さんがまた変なの書いたよ」って聞いたら、買うかな?くらいのかんじ。
この本の絶望は、紙に「絶望」って書いてあるの。うすっぺたい。でもわざとやってんだと思います。ちゃんとしたのも読みたいなーって気がしますが、きっと読者に求められてないんでしょう。
これと『僕らはどこにも開かない (電撃文庫)』はセットで読むものらしい。こんど挑戦します。