すべての夢のたび。

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対角線上の悪魔―心は科学で証明できる (Exocentric theory (1))

対角線上の悪魔―心は科学で証明できる (Exocentric theory (1))


えーと、期待して読み始めたのですが、かなり「と学会」好みの本という感じです。

著者は相対性理論から、心の永続性を証明します。書中ではそれなりに「詳しく」説明してますが、わたしなりに要約するとこうなります。

  1. 相対性理論は正しい。
  2. 相対性理論では空間と同様、時間も相対的である。
  3. 従って、特別な「現在」は存在せず、時間はどこも均質である。
  4. 「現在」「過去」「未来」という概念をもたらしているのは、私の心である。
  5. 「現在」は、過去から未来へ移動していく。
  6. 過去は決定している。時間は均質であるから、未来も既に決定している。
  7. 過去は実在している。時間は均質であるから、未来も既に実在している。
  8. 未来が実在し、「現在」が過去から未来へ移動していく以上、それをもたらしている私の心が未来にも存在しなくてはならない。

というふうに、著者は決定論なんですが、では不確定性原理はどうするのかというと、コペンハーゲン解釈は「不合理」なので、多世界解釈を採用するようです。“「世界が分かれる」ことを横に置いておけば、極めて当たり前の話”とのことです。

とりあえず残り1/3ほどを読んでしまいますが、何か得る物があるといいなぁ。