すべての夢のたび。

1日1記事ぐらいな感じでいきたい雑記ブログ

えすえむ するひと どんなひと?

こんなひと。もうだいぶまえにSMクラブに行った時の話。なんか「プログラマはマゾが多い」みたいなこと聞いて、そうなのかなー?って思って行ってみたのでした。


東京でSMをいたします、というと、まぁ六本木、そして池袋、になる(らしい)のだけど、六本木というのはいかにもではないか? 村上龍か? 素人が行っていいのか? と思ったので池袋にしました。駅から近くて初心者OKの店をwebで探して見つけました。池袋の駅からすぐのマンションに、条件に合う店がありました。


けっこう大きな、あまり綺麗とは言えないマンションをエレベーターで上がります。廊下もとても暗くて怪しげです。×××号室の前に立つと、一応ドアにお店の名前が書いてあるんですが、それが覚えているのと違う。あれ?と思ったけど、呼び鈴を鳴らして(なんせふつうのマンションなので)中から人が出てくるのを待ちました。

中に案内されると受付でした。どうやらここは、ファッションヘルスとSMクラブをやっていて、店の名前は違うけれど受付は共通、ということらしいです(で、ドアにはヘルスの店名しか書いていない)。SMのほうの料金表を見せてもらって、今日はどちらになさいますか?と聞かれたので、ではMで、ということで、お金を払いました。たしか60分で2万円弱くらい(Sを選ぶとたぶん3万とか)。特に待たされることもなくすぐご案内。ご案内と言っても、では○○○号室へお願いします、と言ってカギを渡されただけですが。(たぶんこのマンションは、こういう店とか、サラ金とか、ヤクザ屋さんの事務所みたいなのばっかりなのではないかと想像される)

プレイルームはフロアが違ったのでまたエレベーターで移動。○○○号室のドアをカギで開けると、なかはいたってふつうの2DKくらいの部屋です。ただ家具はほとんどない。というか、SMクラブっぽいあれやこれ、木馬とか磔台とか吊り用の梁みたいのはなにもありませんでした。というかプレイルーム自体もヘルスと共通なんだと思う。プレイルームっていうかほんとにただの部屋なんだけど。えーなんか、こんなもんなの?みたいな。カーテンは閉めてあって薄暗い。その中でちょっと不安なままぼーっと突っ立って待っているとやがて女王様がいらっしゃいました。


女王様は背は高くもなく低くもなく、太くも細くもなく。ウェーブのロングヘア。美人、というほどではないけれど平均以上? けれど表情にはもちろん笑みはない。ワンピース、に、ボストンバッグを抱えての登場。しかし脚はハイヒールのブーツです。そしてワンピースを脱ぐとその下はもうボンデージなあれ。黒のエナメルのビスチェにラテックスのパンツ、みたいな。そして彼女はボストンバッグから黒い長いグローブを取り出して両手に装着しました。あの中に各種道具類が入っているらしい。

初めてですか?と聞かれたので、はい、と答えました。すると、では挨拶の仕方から教えます、ということで、以降はもう女王様と奴隷モード。お願いするときはこう、頭を床に付けなさい、みたいな(人生で土下座をする機会は果たして何回あるのだろう)。「お願いいたします、女王様」。ってこれメイドさんの「ご主人様」が女王様になってるだけではないのか。そして、服を脱ぎなさい、と言われたので脱ぐ。下着も全部、と言われたので全部脱ぎました。以降は全裸でお送りいたします。

っても、このあといろいろやったんですが、やった順番はよく覚えてないのです、なんせ前のことなので。でも一通りはやった。やったというかやられたというかやらされた。バラムチでぶたれたり(あまり痛くない)、赤いロウソクを垂らされたり(あまり熱くない、という話だったけど、けっこう熱かったよ??)、股間をハイヒールでぐにぐに踏まれたり、四つん這いで靴をなめたり、四つん這いでバイブ入れられたり、おなかいっぱい浣腸されたり、言葉責めされたり(あらあらもうこんなにしちゃってるの系)、恥ずかしいことを言わされたり(どこがどうなってしまいました、とか、ハイとてもキモチイイですとか)。「ふん、なかなか頑張るじゃないか」「お願いしますと言いなさい」「ありがとうございます、は?」みたいなお約束のセリフが女王様のお口からばんばん飛び出す。(しかしいま思うと初心者なのにいろいろやられすぎだったのではないか)

で、Mプレイは最後どうなるのかと言うと、奴隷なんで女王様に触れるなんて許されないわけです(許される場合もあるのかも、ですが)。もちろん脱いでくださるわけでもないし(これもわからないけど)。どうしたかというと、コンドームを付けさせられて、うつぶせに。その顔の上に女王様がまたがる。いわゆる顔面騎乗ですね。下着?は着けたままですが。で、ローションを股間にだらだら垂らされて「自分でやりなさい」です。膝を付いてるとは言え女王様、腰を浮かせたこの態勢で長時間はつらいのではないか?(ってか座られたら窒息する) してる最中の顔を女王様に見られつつ、「ほら、ほら、どうなの?」とか虐められつつ、あ、は、みたいな感じでイキました。まぁこんなふうでプレイは終了です。コンドームを外して、結わいて、「そこに捨てなさい」と女王様の指示でゴミ箱に。


その後部屋のバスルームでシャワーを浴びました。もーすんげーロウソク垂らされまくりだったので入念に。だって首すじとか見えるとこに赤いのが残ってたら嫌じゃないですか。髪に精液が飛んでないか気にする女性もこんなふうか?(ほんとに気にするんだろうか?)とか思いながら、はがれ落ちたロウの固まりを砕いて排水溝に流し込む。それから服を着て、同じく服を着た女王様と一緒に部屋を出ました。女王様がドアにカギを掛ける。

エレベーターまで歩く間に、女王様より初プレイの講評が。「あなたはもっと何をして欲しいのかちゃんと主張したほうがいい。せっかくお金を払っているのにもったいないでしょう?」とのこと。そうは言われても、と思ったけど、もっともだ、とも思った。あまりに言われるままだった。というか、これってほんとにキモチいいのか?とか、マゾヒストの人には申し訳ないけど、そういう疑問がプレイ中ずっと頭の中をぐるぐるしてたので。エレベーターが来て、先に乗せてもらう(行く先が違うので)。「じゃあ、気をつけて帰りなさい」とやさしい言葉。表情はわからなかったけど。


このような具合で初SMというか初Mプレイは終わり、そしてそれ以来行ってません。2万払ってムチでぶたれてロウ垂らされて靴なめて判ったのは、どうやら自分はMではなかった、ということでした。それはそれでよい。いやわかんないな。もっとこう、女王さまー、じゃなくて、実の姉が、とか、実の妹が!みたいのだったら、いいのかもしれない。いいのか? それよりもなんとなく予感としてあるのが、Mじゃなくて実はこっそりSなんじゃないの?というものです。またいつか確認しに行ってみますかね。