ここから
幸福
現在の自分が幸福であると知っている状態
次に、右辺(定義項)の「幸福」に左辺(被定義項)を代入すると幸福
現在の自分が「現在の自分が幸福であると知っている状態」であると知っている状態
さらに同じ操作を繰り返すと幸福
現在の自分が「現在の自分が「現在の自分が幸福であると知っている状態」であると知っている状態」であると知っている状態
以下同様に続けていくと無限の入れ子が出現する。これは明らかに不合理だと思われる。何が悪かったのだろうか?
右辺に左辺を代入するという操作がいけなかったのだろうか? しかし「幸福」と「現在の自分が幸福であると知っている状態」が等値であり、かつ「幸福」が多義的でないならば、この操作は許されるべきではないか。
……あれこれ考えてみたが時間切れで結論が出なかった。
結論が出なかったとのことですので、再帰に陥らない方法について、ぼくが代わりに考えてみました。
- GNU型
- GNUとは"GNU's NOT UNIX."の略である。
- "(プロジェクト)GNU"とは"(ウシ目ウシ科)GNU's NOT UNIX."の略である。
- プロジェクトはウシではないって考えれば別に不都合はない気が。
- 多義的って言われちゃうのか。
- X-MEN型
- X-MENっていったいどんなMENなんだよ!? そのXって何??
- いやぁ、X-MENで一単語ですから。
- それは変数ではなく名前の一部なので代入操作をするのは誤り、みたいなー。
- 青ってどんな色?型
- 空の色が青だよ。
- じゃあ海の色は青じゃないの?
- いや、空や海の色みたいのを青って言うんだよ。
- じゃあサファイヤの色は青じゃないの?
- いやいや、空や海やサファイヤの色のようなのを青って言うんだよ。
- じゃあはてなの色は……
- いやまぁそういう「青く見えるものたち」の色を青って言うんだよ。
- 全要素を列挙するのは不可能なのでついつい。
- 省略型
- 「“ほんとのところの”幸福」とは「現在の自分が“いわゆる”幸福であると知っている状態」のこと。
- 左辺は再定義によって新たに作り出されたものであり、右辺とは別物。
- 多くの「意味が通じている」人たちは、こういった解釈をしているのではないかと思われる。
- 公理型
- 「X=X+Y」や「X=XY」を満たすYは有り得る。
- 要するにこれは「Yは消去可能」であることを意味している。
- ここで右辺のXに「X+Y」や「XY」を代入してどんどん式を長くしてしまうのは、それが自動証明プログラムだとしたら「問題のある動き」である。
- ふつー、みじかくしていかないと、証明に向かわない。
- セケンで言われてる「幸福」も、実は「幸福“である状態”」が略されたものなんだよ、という解釈。
- 素粒子型
- 「幸福」とはそれ以上分割不可能な元素的概念であり、定義のためには言葉以外のものを必要とする。
- 三重苦の女の子(って書くとなんか萌え)に“水”ということばを教えるときのように。
- そこを無理矢理文章で書いたからあんなことになってるんであって申し訳ないですねみたいな?
- 語り得ぬもの型
- 彼は、幸福という「語り得ぬもの」について、その存在を指差すことで示そうとしたのだ。
- ところが、ある人は、指し示したその指先を注視しているようだ……。
- メタ理解型
- 「明日の天気は“晴れ”か“晴れではない”かのいずれかである」
- 上の文について「トートロジーであり無内容である」と言うことができる。
- ところが、下のように言うこともできる。
- 「“明日”というものには、(少なくとも)“天気”という属性があり、それは(少なくとも)“晴れ”か“晴れではない”という値を取ることができるようだ」
- まぁ、読む人次第。なので読む人に期待。
10個くらいは考えたかったんですがここまでということでー。REVさんのほうもリンクしとこう。