すべての夢のたび。

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『世界樹の迷宮』のちょっと不満なところ

褒めるエントリはあちこちで見られるので、逆張りで行ってみます。つっても延々々々遊んでるワケで、面白いゲームであることは間違いないのですが。あとほとんど情報を入れないで書いてる、かつ、まだ序盤しかプレイしてない、ので、事実と異なってる部分はあるかもしれません。


職業、特に後衛職のその名称にちょっと疑問があります。ふつうのいわゆるファンタジーRPGだと、「ウィザード」「プリースト」と呼ばれるような職が、『世界樹』では「アルケミスト」「メディック」となっています。アルケミスト。ええやんウィザードで、と思う。wikiにも「いわゆる魔法使い」とか書かれちゃってるし、見た目もウィザードだし。BがいいからBにした!って感じじゃなくて、Aが嫌だからBにした!って雰囲気が濃厚なんですよね。なんかつまらんところでユニークさを出そうとしてる感じがする。最初に覚える「火の術式」とかも、ああファイアーボルトね、みたいに脳内で翻訳が入っちゃう。

メディックは見た目、まぁメディック??って感じで、「医療技術で仲間の治療や回復を行う」と説明があります。しかし回復スキル名は「キュア」なんでした。うーむ。急いで包帯を巻いてまわってるのかも。そしてプリーストとメディックの大きな違いは、メディックには「聖職っぽいスキル」がないことです。ターンアンデッドとかホーリーなんとか、とか。つーかね、スキルツリーはやっぱり手探りでやるのはキビシイのでwikiで見たんですが、『世界樹』にはそれ系のスキルはなにもないんですね。パラディンも持ってなかった。なんとこのゲームは、「聖と邪」「光と闇」みたいなファンタジーに付き物の対概念がないっぽいのです。バードとカースメーカーのスキルがそれに類するものなのかも。そういえば街にも寺院はないしなぁ。意図的に宗教っぽい要素が排除されてるのかもしれません。

で、まだ上層階をうろうろしてるだけなのですが、出てくるモンスターもオリジナル。つか、どうぶつ。迷宮自体も森だから、もはや「剣と魔法」ってよりジャングル探検隊なのです。弱い動物を追い回して毛皮をゲットしたり、材木や木の実を拾ったり鉱石を掘ったり。うーむ。下層へ行くとふつーのモンスターは出てくるんだろうか。スライムとかいないんですか?


そんなふうで、見掛けファンタジーRPGっぽいけど、よく見ると実はあんまりそうではない。職業もスキルもモンスターもみなオリジナル、しかしスタイルはWizardryの直系子孫、みたいなゲームです。なんでこうなってるんだろう。ありがちを避けてどこまで行けるかやりたかったんだろうか。でも自分は、基本の型をちゃんと押さえてなおかつ面白い、ってほうが好きかなぁ。素直にファンタジーの歴史の力を借りればよいのに、と思いました。ね、ウィズとプリなら「いい加減なウィズと堅物のプリ」とか「気難しいウィズとちゃらんぽらんなプリ」とか、なんかそういう性格類型があるではないですか(ソードマンはいつでも「戦隊モノで言うなら赤」ですが)。でもメディックっていったいどんな性格なん?みたいに、なんかそういうちょっとしたところで没入が妨げられるんだな。

とか言いつつまた潜ってきますが。