すべての夢のたび。

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福岡伸一さん講演会

生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)」の福岡伸一さんの新刊「動的平衡 生命はなぜそこに宿るのか」の発売記念講演会&サイン会。今日の18:30から神保町の三省堂本店8Fで行われました、に行ってきました、のでメモ程度で。

8Fへ行ったのは初めてですが、靖国通り側エレベータを降りるとすぐそこがちょっと広くなっていて(ホールというほどではない)、パイプ椅子が並べてありました。ざっと数えて、100脚はない。そして埋まった席は6-7割といったところでしょうか。書籍購入先着100名に整理券、ということだったはず。本は好評で1ヶ月も経たずに4刷だそうですので、三省堂本店では見込みを下回ったということでしょう。客層はぜんぜんばらばらでした。

講演自体は30分ほど。内容は一般向けで、おどろくようなことはなし。生命研究には機械論的アプローチではいけない。もっと全体的でダイナミックに捉える視点が必要(こういう言葉ではないですが)、みたいなことを、いろいろ例をまじえたり言い方を変えたりしてお話されていました。まぁ主催がソトコトの木楽舎ですからね、親和性が高いというか。

そのあと質疑応答。3人ほどの質問に答えていました(手を挙げた人はもっと多い)。うち1人、4人で来ていた主婦っぽいうちの1人が、「福岡先生もこう言っている」みたいに政治的に利用しようと思えばできなくもないようなやや際どい質問をしたのですが(書きませんが)、理念はこうですが個別案件には関与しません、というふうにごく冷静に返答されていて、頭の良い人(失礼ですが)という印象を受けました。

そしてサイン会。サインもらわずにすぐ帰った人も数人。そういうのもありか。ぼくはせっかく行ったのでもらってまいりました。みな、話とかするんですね。ぼくの何人か前の女の子は、福岡先生の本のおかげで失恋から立ち直れました、とか言っていた。ぼくは何も考えてなかったので、サインのお礼だけ言って帰ってきました。


正直言うと、今回の出版元が木楽舎ということもあって、もう少しロハスだったりスローだったりエコだったり二酸化炭素だったりモッタイナイだったり、そういう話が出ちゃうのかと期待してたんですが、ごくごく普通の人っぽい感じでした。しかし! ライアル・ワトソンの訳を2冊手がけた、と「動的平衡」のなかに書いてあったので、ちょっとドキドキ目が離せない感じではあります。