すべての夢のたび。

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菅野よう子の"盗作"問題にどう処するか?

トルキア(※エントリタイトルとはたぶん関係ありません)。名曲ていうか神曲ですよね。「YOKO KANNO SEATBELTS 来地球記念コレクションアルバム スペース バイオチャージ」を買ってきてすごいすごいと思いつつずっと聴いているのですが、YouTubeにトルキアフルサイズがあったので貼ってみる。


菅野よう子が好きです。ファン、とは名乗れないかな。持ってるCDは攻殻機動隊のばっかりだし。攻殻ですら味わい尽くしてないのに他の買っちゃうのもったいなくて買ってません。あと、ラグナロクオンライン2という韓国製のMMORPGがあってですね、日本じゃ結局正式サービスに入らないまま消え去ってしまいそうな雰囲気なんですけど、このゲームのBGMが菅野よう子なわけですよ。クライアントからBGMデータ抜くスクリプト書いた人がいて、抜いたら90曲くらい出てきたんですけど、オープンβサービスのマップで聴けたのはそのうち20曲くらいだったかな。実にもったいない、菅野の無駄遣いって言われてます。これも、実際のゲームのフィールド上で聴きたいので、未使用曲は聴かないで取ってあります。


さて。菅野よう子と言えば説明もいらないくらいの人だと思うのでそのまま説明は省きますが、一方では、パクリ曲が多いんじゃないの?ってことで検証サイトもできてたりしました。つっても、聞き比べとかメンドウだし、ふーん?って感じでほっといたんです。が、ある時、買ってきた攻殻のサントラ聴いてたら噴き出しそうになった。「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX O.S.T.+(プラス)」の5曲目、"where does this ocean go?"ってこれ、ビョークのハイパーバラッドじゃないの!?っていう。




どうでしょうか。音作りから、曲の展開、歌いっぷりまで、いくらなんでもちょっとこれは"まんま"過ぎねえか?とぼくは思ったのですが。つうか、HyperballadなんてBjörkの代表曲のひとつだと思うんですけど、わざわざそんなどメジャーなとこから持ってこなくても……。

はてさて。パクリ疑惑をふーんでほったらかしといたぼくも、いざその現場を耳にしてしまうと、これはどうしたものかなーと考えざるを得ません。好きなアーティストが他人の曲を盗作していた(かもしれない)場合、どういう態度を取るべきなのか?

結局ぼくは、自分自身に対して菅野よう子を弁護することにしました。なぜなら、彼女はぼくにとっては替えが効くようなレベルのアーティストではないからです。だから守らなくてはいけない。具体的には、「彼女は音楽の巫女だから仕方ない」というものです(笑)。きっと、曲が、降りて来ちゃったんだろうと。いつだったかなんかのインタビューで、彼女は、アニメのBGMの作曲を依頼されたとき、そのストーリーや世界観を完璧に自分のものにした後で、深いところまでダイブして曲をすくい上げてくるのだ、みたいなことを言っていました。攻殻機動隊のあの曲もあの曲もそうやって作られたもの。まぁそういう作業の結果、偶然いつか耳にしたかもしれない曲にチャンネルが合ってしまったんだろう。じゃあ仕方ないよ、みたいな感じ。巫女だから。シャーマンだから。特別なんです。

というような言い訳は、ぼくがぼくにするものです。大事なのは菅野よう子がぼくにとってかけがえのないアーティストであるという事実であり、他の人が彼女のことをどう貶そうが関係ない。まぁ関係なくはないですけどね、実際、これは問題なのかも知れないし。でもそれでもぼくは好きなんだから仕方ないのです。ダブルスタンダードと言われても見逃すほかない。まぁ、他の「あの曲ってパクったんじゃね?」って言われるアーティストを見る目も、必然的に甘くはなりましたけれど。