すべての夢のたび。

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「目覚ましが鳴るほんのちょっと前に目が醒める現象」のカガク的説明

朝、まだ薄暗い時間になんだか目が醒めてしまって、うとうとした頭で「あれ……。いま何時だろ……」とかぼんやり考えてると突如目覚ましが鳴り響いてわー!てなる経験、ありますよね。予知?とか思う。なんどか繰り返すと予知能力が?とか思う。

あれについて、昨日買った「脳の饗宴」に、なぜそんなことが起きるのか説明されていました。52Pより引用。

つまり、目覚まし時計が鳴って覚醒したから、その直前にあった中途半端な覚醒状態が記憶に定着したわけです。もし、目覚まし時計が鳴らなくてまた深い眠りに陥ってしまったら、うとうとしていた時の意識の流れは記憶として定着しなかった可能性が高い。このような記憶の定着に関する構造が、あたかも目覚ましが鳴るのが事前にわかっていたかのような体験を生み出すわけです。これは、不思議だけど、ふつうの科学主義の枠内で説明できる現象です。目覚ましが鳴ることによって過去が確定する。


要するに、長期記憶への定着は覚醒状態でないと行われないと。夜中や明け方に「うとうと状態」になることはあっても、その後しっかりと起きたのでなければうとうとしてたことは記憶されないため、それは「なかったこと」になってしまう。

そして実は目覚ましが鳴るだいぶ前から「うとうと状態」だったのかも知れないけど、記憶に残るのは「目覚ましで覚醒させられる直前の時間」からでしかない。それより前のうとうとは記憶されることはない。このようなロジックによって、「目覚ましが鳴る直前に目が醒めた」という記憶ばかりがいくつも残る、ということになっているようです。


というわけで、予知能力ではないようでした(笑)。残念です。「目覚ましを止めた記憶がないのに止まっている現象」もきっと同じ仕組みですね。