すべての夢のたび。

1日1記事ぐらいな感じでいきたい雑記ブログ

びっくり! 超能力者はほんとうに存在した!!

「なぜ超能力者はスプーンしか曲げないのか」

ノン・ギミックつまり仕掛けなしで曲げられる金属製の食器はスプーンかフォークしかなく、テーブルナイフは曲げられない。その理由について、二通りの答え方がある。

身近にあるもので「曲げられそうにないようにみえて、意外とかんたん曲がってしまうもの」がスプーンだからだ、というのがひとつの答え。

参考までに述べると、スプーンやフォークの首の部分を人差指に載せて「やじろべえ」のようにバランスをとったとき、柄のほうに傾くものは頑丈にできているためマジックでは曲げにくい。

しかし、「なぜ超能力者はスプーンしか曲げないのか」という問いに対するもっとシンプルで、もっと本質的な答えはこうだ。

「そもそも金属を曲げる超能力など存在しない。存在していれば、みんなスプーン以外の金属もどんどん曲げているはずだ」


asahi.comの「【吉村達也コラム】第5回 人生観を変えた「鍵」 - 怪談より怖い5つのアメージング・ストーリー」より。あちこちクリックしているうちにこのページに辿りつき、これがどういうコラムなのか知らなかったので、よくあるオカルト否定の内容だと思っていたんですが……。この先の展開は予想外なものでした。

C氏と話をしていてスプーン曲げの話題になったとき、「鍵をお持ちでしたら、それを出していただけませんか」と言われた。私の家の鍵を曲げてみせるというのだ。

鍵にまったく力が加えられていないことは、鍵の頭をつまんでいる私にはよくわかる。にもかかわらず、信じられないことが目の前で起きはじめた。


曲がっちゃうのです、鍵が。さすが作家さんという巧みな文章なので、原文を読まれることをお薦めします。


さて。

ぼくは「こういうことがあったら楽しいだろうなー」と考えるほうです。ですので、「既に200冊近くも本を出している実績ある作家の人が、何ら自分の益にもならない、むしろ評判を落とすかも知れないようなことをわざわざ大新聞に寄稿するだろうか……」というふうに思考が流れます。マイナーな人が注目を引こうとしてならともかく。いや、実績があるからこそどうでもいいのか? それにしたってなんで今さら超能力なの……みたいな。

一方で、お定まりの、シンプルかつ強力な反論があります。「もしもそんなことが本当にあるのなら、とっくの昔に世に知られているに決まっている」。ごもっともです。そしてこれに対してどう抗弁しようとしても陰謀論になってしまうのですw 敵陣の防衛壁は高く厚くとても打ち破れそうにないのに、こちらの手にあるものといったら曲がったスプーンだけなのですw

というわけで、あったらいいなと思いつつ、いつものように態度は保留です。ありがたいことに、世の中に暮らしていて、「お前は超能力を信じているのかいないのかはっきりしろ!」と迫られるような事態はそうそうありませんしね。そして、たとえ信じたくとも、自分の目で見てもいない有り得ないものを心から受け入れることも、やはりとても難しいのです。


にしても、みんな、マンガやらアニメやらラノベやらの能力者対決!みたいなのは大好きなくせに、こういうリアル寄りになると途端にアレルギーみたいに拒否反応なんですよね。なんなのかなーそれ、不気味の谷?