津田さんが津田ホールでtsudaってるのをiPhoneで見つつ、そんなことを考えていました。個人的には「いろんな問題が一挙に解決する名案」だと思っているのですが。
まず、ベーシック・インカムがあることで、クリエイターは「食っていくための仕事」から解放されて、本来やりたい創作活動に専念し、より質の高い作品を生み出すことができます。もちろんベーシック・インカムだけではなく、創作物の販売やパフォーマンスその他によっても収入を得ることができる。ただし著作権がないので権利団体などというものもなく、お金はダイレクトにクリエイターに入ることになります。
著作権フリーになったら全員がお金を払わずコピーで済ますかというと、そうではないでしょう。今だってレンタルしてきたCDやDVDをコピーするなんて誰でもできるのに、買う人はちゃんと買うじゃないですか。その価格にはレンタルあるいはタダでコピーしている人の分も含まれて割高になっていることを知っていても買う。それは、ユーザーにはクリエイターに報いたいという気持ちが基本的にあるからです。著作権をフリーにすると同時に、クリエイターへはリスペクトするものだということを小学校からきちんと教育していくようにします。そのことを当たり前のこととしていく。
また、クリエイターにお金を届ける(まぁリスペクトの気持ちを表し方として一番わかりやすいと思うので)方法として、できる限り簡単な仕組みを構築する必要もあります。ぼくのイメージしてるのはiPhoneのApp Storeとか。あれ、115円や230円のアプリって、ほとんど何も考えず、ぽん、と買っちゃいますよね。例えばいつもお世話になってるフリーウエアや、ニコニコ動画の凄い作品にも、もしApp Store並に簡単に支払いできる環境があったら、ちょっとした額なら"投げ銭"したくなりませんか?
このようにすることで、みんな幸せになるんじゃないかと思うんですよね。
- クリエイターはより創作に時間を掛けられるようになり、作品の質が上がる。
- 著作物はコピーフリーになり、ユーザーの利便度が増す。
- 中間搾取がなくなるのでクリエイターの収入が増える。またユーザーも払い甲斐がある(それにおそらく今までより少ない額で充分な筈)。
- クリエイターとユーザーの距離が縮まる。双方に大きなメリットになる。
そして、権利団体の人たちも、他人の褌でごはんを食べるような仕事を辞めて、よりまっとうな職を探すことができます。うん、素晴らしい。そんな世界はいかがでしょうか?