すべての夢のたび。

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シュタインズ・ゲート感想(ネタバレなし?)

神ゲーとの評判を聞き、Xbox360を2年振りに起動しました。50時間を掛けてクリア。確かに素晴らしい作品でした。でも神ゲーかと言われると、自分はうーん?という感じですね。Xbox持ってる人はやるべきと思うけど、持ってない人が買ってまでやるものかと聞かれたら、他にもやりたいソフトがもしあるんならこの機会に一緒にもにょもにょ……みたいな。

想定科学ADVと銘打たれ、「神シナリオ」との噂だったので、タイムパラドックスを使ったごりごりハードなストーリーなのかと、そういう期待をしてたんです。実際は、ライトSFだったなーというw ただ、そういうロジックの部分と、感情に訴えかけてくる部分のバランスは非常にいいですね。深く考えずにエンターテイメントとして楽しめる。泣ける場面もいくつもありました。

主人公の岡部倫太郎、通称オカリン、真名"鳳凰院凶真"のキャラが特に魅力的でしたね。いちおうギャルゲーに分類されるものだと思うんだけど、女の子の誰よりもいい。声優の宮野真守さん(イケメンだな!)の演技が素晴らしすぎた。ただシナリオの前半はかなりウザかったけれどw まず厨二病設定で喋って、何言ってんだかワカンねと仲間から突っ込まれて、それから要件を言うみたいな感じなので、話す量が倍っていうか、このせいでプレイ時間長くなってんじゃないかとすら思ったw 「ほおぅおおぅいん……きょおぉ〜まだッ!」って部屋でひとり口真似してました。やりたくなるって。

以下難点。声優さんはみんなすごくイイんだけど、ちと録音に疑問を感じる。小さな声のレベルが低すぎて、BGMに埋もれて聞こえなくなっちゃってます。ぼくはそういう時は、せっかく声優さん仕事してるのに……と思ってログに戻ってボイス再生させて聞き直したりしてたので、それで余計にプレイ時間掛かってる。遠くから話してる声も、口覆って喋ってるみたいな変なこもった音になってるしね。

あと、このゲーム、ゲーム画面に出てくるケータイで誰かに電話したりメールしたりすることでシナリオが分岐したりフラグ立ったりするんです。が、スキップモードだと、電話を掛けるべきシーンではスキップが自動で止まるんですが、受けるシーンやメールが届いたシーンでは止まってくれない。しかも、止めるためのボタンの効きがすごく悪い。あらららと通り過ぎちゃって、メールに返信しようとしても、返信すべきタイミングがあってもう手遅れなんですね。何度もミスした後で諦めて、ちょっと進んではセーブするようになりました。

あ、もういっこ。立ち絵のパターン、および表情パターンがちょっと少ないかな。ただこれは原画担当のhukeさんがそういう絵だからなのかもしれません。ときどき「違う顔だなー」とかも思ったけどw グラフィック自体はその辺のギャルゲーとは違った雰囲気でとても良い。秋葉の街並みもゲームで見ると新鮮だし。あと主人公の相棒ダルくんは幅取り過ぎですw 画面横幅の半分以上取る立ち絵。

OP曲のいとうかなこさんの『スカイクラッドの観測者』(asin:B002MHA400)は文句の付けようがない名曲。ただ歌詞はあんまりふつうじゃない感じ(漢字というか音読み単語が多すぎる)。そして、トゥルーじゃないEDで流れる、榊原ゆいさんの『運命のファルファッラ』(asin:B002POENXE)がまた素晴らしい。ぼくはちょっと寂しいエンドのほうが好きなので、こちらのほうが真ED曲より好きでした。各キャラ毎のエンディングムービー(スタッフロール)がシナリオ終えると見られるのですが、もう今ならムービー見るだけで条件反射的に涙が出てきます。でもこの曲まだ発売されてなかったんですね、25日予定らしい。OP曲と同じようにiTunes Storeに入ってくれるといいのですが。ニコニコに貼られたようですがどうも5pb.は権利にうるさいようで削除されてます。是非聞いて頂きたかったのですけれど。

しばらくは余韻に浸っている状態。考察とか人の感想とか見て回ったりしてました。なんかね、今日秋葉行ったら思い出して泣きそうな気がして、出かけることができなかったです。