すべての夢のたび。

1日1記事ぐらいな感じでいきたい雑記ブログ

いるのかいないのかいるのかいるのかどこにいるのか?

宇宙から来た72秒のシグナル

宇宙から来た72秒のシグナル


今日買った本です。SETI(地球外知的生命探査)関係。まだ読み途中です。

SETI@homeって、ちょっと前に流行りましたよね。PCの空き時間を使って電波天文台が受信した電波を解析して、宇宙人からのメッセージが入ってないかみんなで探す奴。つい最近もアメリカで学校のPCにこれを勝手にインストールして多大な被害を与えた、ってニュースありましたけど(笑)。空き時間を使うとはいえその時間はフル稼働するので、けっこうこれって電気代も食うはずと思ってるんですけどね。うまい仕組みと言えばそうですが。

で、SETI@homeなんかは結構みんな気軽にインストールして、PCがけなげに解析を進めるのをwktkして見守ったものですが、さて、こういう"本"を買うのはなんとなく気恥ずかしい気がするのはなぜなんだろう。このひと(ぼく)は宇宙人がいるとか思っているのか? んー。地球外知的生命の探査って言うとちょっとカッコいいですけど、宇宙人はいるのか?って言うと急になんか安っぽく胡散臭くなるせいですかね。ワレワレハウチュウジンダみたいな。目の釣り上がったのがUFOから降りてきそうな。著者は天文台勤務だそうですが、宇宙人を探す予算を通すのとかはなかなか難しそうな気がします。(地球外知的生の探査って言っても難しそうですが)

この本のタイトルにもなっているように、実は過去に宇宙からの正体不明の怪しい電波は何度か観測されているのだそうです。地球上のものでは絶対あり得ない、明らかにノイズではない強力な電波。それも、科学者が「もし宇宙じ……地球外知的生命体が電波を送ってくるなら、この波長だろう」と狙い定めて待ち伏せしてるピッタリの電波が、です。ただどれも1回切りで、同じ方向にアンテナを向けていてもそれは2度と観測されることはなかった。そんなわけでわたしたちはまだ、地球外の知的生命体とのコンタクトに成功してはいません。というか、そもそもそんなものが存在するかどうかもわかっていない。

しかしこの本に書かれていたのですが、地球から観測できる事象の地平線(137億光年)までの範囲内に、銀河は1000億個あるそうです。そしてひとつの銀河のなかにも1000億個の恒星がある。1000億×1000億、これは地球上のすべての海岸に存在する砂粒の数より多いとのことです。そんな中に、生命の存在する星がこの地球たったひとつしかない、と考える方がむしろ不自然な気がします。それは根拠のない思い上がりでしかないのではないでしょうか。いや確かにドレイクの方程式とかありますけど、あれだって、サンプル数1(じぶんら)をちょっと観察してみた結果から推測しただけじゃないですか。そんなのを宇宙全体に当てはめていいものかどうか。宇宙人、じぶんらみたく喧嘩っ早くないかもしれないですし。じゃあなんで会えないのか?って言われると、わからない、としか言えませんが。

著者は子供の頃に買ってもらった小さな天体望遠鏡や、中学生の頃に読んだカール・セーガンの『COSMOS』に影響を受け、中略、OSETI(Optical SETI:光学望遠鏡によるSETI、そのままオセチと読むらしい)に関わるようになったそうです。すごいです。子供のころの純真な夢も、ずっと持ち続ければこんなふうに実現してしまうものなんですね。それに引き換え自分なんて……ってふうにこういう話の流れだとつい書いてしまいがちなんですけど、ぼくはぼくで自分に満足してるので特に問題ありませんw 何になりたいかなんてちゃんと考えたこともなかったなー。だからいまも何者でもないんでしょうけど。