すべての夢のたび。

1日1記事ぐらいな感じでいきたい雑記ブログ

劇場版Fate/stay night UNLIMITED BLADE WORKS見たんですが!!

見終わって、いや、見始めから「こらだめだ……」という感じがあったのですが、それが最後まで覆ることがなかった。正直、おすすめできません。上映終了後に結構館内ざわついてたなー。

このエントリを読む人は、たぶんFateがどんなものであるかご存知と思うので、その辺は省きます。PS2版をぼくは100時間ほど掛けてプレイしました。シナリオ3本のうちの1本、30時間はあるそいつを、いったいどうやって100分で表現するのか? アニメ版(全24話)ですら省略激しいよなぁと思っていたのに。

そういった点が最大の興味でした。開始1分半くらいで「問おう。」が出てくるペースじゃないと100分で終わらないんじゃないか? そんなことを見る前に考えていたのですが、ほんとうにそのくらいの冒頭でいきなり出てきました(笑)。バックのナレーションで言峰が聖杯戦争とは云々言ってるうちに襲われたり助けられたりまた襲われたりして、セイバー召喚されてたw

劇場版Fateは、Fateから「日常」と「説明」と「回想」を取り除いたものです。そして、残った「戦闘」と「戦闘」の間を繋ぐためだけに、ストーリーをいくらか挿入してある。そういうシロモノです。もしぼくがタイトルを付けるなら、『劇場版Fate UBW・アクションシーン&凛の絶対領域大特集』とでもするでしょう。

メインのストーリーに絡まないキャラはすぐ退場します。士郎は悩まず、いきなり剣を投影します。というか投影とか聖杯とか令呪とか宝具とかそのへん説明なんもないしねw え、もう?と思ってる間に場面は切り替わり次の戦闘が始まってます。

はじめから無理だったんです。だから、この映画を評価する軸はそこにしかない。無謀と承知で無理なものに挑みなんとか健闘を見せることができたか、それとも、やはり無理だったかです。ぼくの感想は後者です。スタッフの人たちには申し訳ないと思う。たぶん、やらなくてはいけない事情があったんだろうと考えます。

Fateに興味を持った人が、手軽さから映画版を選び、こんなものかと思ってしまう。それがいちばん懸念される事項です。こういうことになるのだったら、完全オリジナルストーリーのほうがまだよかった。もしFateがどんなものかを知りたいなら、PS2版をやって欲しいなぁ、と思います。時間はとても掛かるけど、それだけの価値は絶対あります(オリジナルのPC版もいいけれど、やはりVoiceありのほうがいいと思うのです)。

でもこれ、もしブルーレイで出たら、ぼくは買っちゃうでしょうね。なんだかんだ言ってFate好きですし。映像はものすごく綺麗なんですよねー。そしてアクションも激しいしまったく手抜きないし凄いんです。音楽もいいし、声優さんも熱入ってる。ただお話だけが駄目。だから、買ったら、お気に入りの戦闘シーンをいくつかマークしといて、そこだけ見る。手っ取り早く気分をアゲるために。そういう使い方になると思います。あと凛の絶対領域。そんな感じ。