すべての夢のたび。

1日1記事ぐらいな感じでいきたい雑記ブログ

でも買うんでしょ?(合言葉)


iPadが発表されました。深夜いろいろ盛り上がってたようですが、ぼくはまぁふつうに寝て起きて見た。


事前にいろいろと情報がリークされてたんで、出たのを見てまぁ大した驚きはなかったですね。概ね、言われてた通り。ようするにでかいiPhone/iPod touch。ちょっと期待はずれだったのは相変わらずマルチタスクがないこと。なぜだかわからないのはカメラがついていないこと。唯一のちょっとした驚きは、予想よりかなり安かったことです。1000ドルいくのではないか?と言われていたのに、蓋を開けてみれば一番安いモデルはなんと499ドル、最上位でも829ドルだったという。

iPadは基本的に室内で使うようにデザインされているのではないかと感じます。今回は日本語もフルキーボード入力しかなく、iPhoneのようなフリック入力はありません。ということは、まぁ片手持ちしつつ入力は本体重量を考えると現実的ではないですが、では立って両手持ちして両親指で入力、というのも考慮されていないということです。どこかに座り、本体を膝の上や机に置き、ソフトキーボードをふつうに両手で"打つ"のです。それがiPadのスタイルなのでしょう。(写真のキーボード付きドックはある種のネタなんじゃないかなぁと想像しています。入力はキーボードでコピペは画面タッチだったらどうしよう)

「Flashがない」ことはよく指摘されますが、ぼくはあまり心配していません。というのは、iPadの処理能力であればサポート「できない」のではなく、意図的にサポート「していない」だけだというのはすぐわかるからです。iPadではiPhone以上に普通のPC用のwebページにアクセスすることが増えるでしょう。そこでユーザーからFlash未対応で不便だ、という声が多く挙がればいずれサポートされるだろうし、その前にHTML5が流行りだせばサポートする前に問題は解消してしまうでしょう。

「マルチタスクがない」ことについては2つの考えを持っています。ひとつは、今回OSが間に合わなかっただけで、実際発売するころあるいは次期iPhoneが出たころにはサポートされているだろうというもの。もうひとつは、これはメディアプレーヤーなのでマルチタスクは不要だ(とジョブズは考えている)というものです。どう考えてもバリバリお仕事をするマシンではないのです。ムービーを見ながらメールをチェックしつつ表計算ソフトを使いたいとか、そういうものではない。ムービーを見るときはムービーを見ろ。音楽くらいなら今でもバックグラウンドで聴けるだろ。それでまぁいいんじゃないか、(とジョブズは考えているのでは?)と思います。とは言え、メール書いててちょっと調べ物したいとか、Twitterは常用したいとか、その程度の要求はあるんですけどね。そこはやってくれないかなーと思ってます。


朝にニュースを見たときよりも、今のほうが欲しくなっていますね。スペックだけを見る人は面白みのないデバイスだと言い、また実際ぼくもハードを見る限りそうだと思います。しかしiPadはソフトとか使うシーンを想像するとわくわくしてくる。動画を見る限り、画面のトランジションやタッチに対する反応は非常になめらかです。そしてLEDバックライトのIPS液晶の採用。要するにむちゃくちゃ綺麗なグラフィックが自分の手元で思うままに動き回るということです。これは相当気持ちいいはず。そしてその部分こそがAppleの特色、MicrosoftやGoogleが追いつけないところだと思うんですよね。どういうスピードでアニメーションし、どういうタイミングで画面を切り替えればいいのか、他メーカーではプログラマが適当にやっちゃうところ(あるいは、全然やらないところ)を、ユーザインタフェース専門のデザイナーが非常にきっちりと作り込んでくる。使うことに生理的快感が生まれるようになっている。んで、こう、ハマる人がぞろぞろと出てくる仕組みになっているわけです。休みの日とかに、ベッドの中でごろごろしつつ、iPadでGoogle Earthで世界中を好きなようにだら見したい。そういうの考えると楽しそう。


iPadは買いなのかどうか? ぼくはそもそもそういう発想が既にだめなんじゃないかなぁ、と思います。こいつはいるいらないじゃないんです。これから創られていく未来に、あなたは参加する気があるのかどうか?って話です。とくに、iPhoneを買わなかった人。いままで羨ましそうに横目で見てたんじゃないかと思うんですが、それがもう一度繰り返されるんです(笑)。つーかぼくらはジョブズではありませんのでiPadは買うしかないんです。ジョブズなら創れるんですけどねw