【ブリュッセル＝井田香奈子】イスラム教徒の女性が顔も含む全身のほとんどを覆う衣装「ブルカ」「ニカブ」を公共の場で着用することを禁止する法案が２９日、ベルギー下院で可決され、上院に送付された。全政党が基本的に支持しており、上院でも可決、成立する見通しで、欧州で初めての規制となる。
フランス政府も近く同様の法案を提出することを検討しており、規制が欧州に広がる可能性がある。
これはちょっと意外なニュースでしたね。信教の自由を侵す、というか、特定宗教を狙い撃ちする法律のように見えたからです。でも実際のところは細かいニュアンスがわからないので判断のしようがない、という感じです。防犯(テロ対策)、移民への反発、女性の権利、そのあたりが複雑に絡み合ってるのじゃないかなーと思います。
実際にはイスラム教徒の女性の中でもブルカを着用してるのは少数らしいのですが、とはいえ、そこまでするのは熱心な信者ゆえ(本人あるいは男性側が)、ですよねたぶん。ブルカを着用しないことがイスラム教的にどれくらいのタブー/罪なのかもよくわからないしなんとも言えない。けどまぁ、イスラムってまかり間違うと命を狙われることになるような宗教なわけですし、もしそんなのだったら法案が通るわけない、ということで、まぁそんなでもないのかなーと。基本的に宗教には干渉しないほうがいいとは思いますけどね。
