すべての夢のたび。

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コミュニケーションの始まるところ

eggy 曰く、通常 18 ヶ月の赤ちゃんは、命ある存在とそうでない物との違いがはっきり分かるそうだが、フレンドリーなロボットに関しては生きていると勘違いすることがあることがあるとのこと (Popular Science の記事本家 /. 記事より) 。
研究を行ったのはワシントン大学で、被験者は 18 ヶ月の赤ちゃん 64 人。研究メンバーの Rechele Brooks 氏とリモコンで操作されているロボットが、用意された台本通りに 90 秒やりとりしているところを赤ちゃんに見せた後、赤ちゃんをロボットと二人きりで部屋に残して反応を観察した。すると 16 人のうち 13 人の赤ちゃんはロボットの目線を追って興味を示したとのこと。だが、Brook 氏とフレンドリーロボットの演出がなかった場合、ロボットの目線に反応したのは 16 人のうちたったの 3 人だけだっとのこと。


興味深い実験ですが、結果の解釈がなんか違うような…。「コミュニケーションをするロボットを生きているものと判断する」というのは、実験の内容からして「言い過ぎ」でしょう。このエントリを書いた人の頭の中に「コミュニケーションは生きているもの相手にするものである」って前提があって、それでこんな解釈になっちゃってるんでしょうね。

でも、「生きている」かどうかなんてさして重要ではないし、赤ん坊は気にしてないはず。順番としては「動くか動かないか」「コミュニケーションが取れるか取れないか」「生きているかいないか」って感じじゃないですかね。だって下等な動物とか動くものならなんでも食べちゃうやつもいるじゃないですか。動くか動かないかを見間違える人はいませんよね。でも生きているかいないかは大人だって見間違えるし、そもそも生命の定義すらはっきりしていないわけで。

というわけで、この実験の解釈を正確に言うなら、「赤ちゃんはコミュニケーション可能なものを識別できるらしい」ぐらいのところじゃないでしょうか。念のためポピュラーサイエンスの原文のタイトルを見てみたら、"In New Study, Babies Think A Silvery Robot Is Human, As Long As It Acts Friendly"、つまり「銀のロボットを人間であると考える」となっていて、「生きている」とは言ってませんでした。まぁふつうはコミュニケーション可能な人間は生きてるんでしょうけど。ゾンビはこっちの話聞かないしねw