すべての夢のたび。

1日1記事ぐらいな感じでいきたい雑記ブログ

わたし/わたしたち

今日は朝から考え事をしていました。多重人格、たとえば三重人格の人がいて、そのうちの2つがとてもそっくりだった場合、外から見たら単に二重人格(単に、というのも変ですが)に見えるのではないか?みたいな。あと、分離脳の患者(てんかんの手術等で脳梁を切断されてしまっている)のこととか考えてた。外から見たらもちろんひとりの人間にしか見えないけど、勝手なことをする左手を右手が押さえつけたりする。左の耳に「笑ってみて」と囁くと患者は笑うのだけど、右の耳に「なんで笑ってるの?」と囁くと自分が笑っている理由がわからず、「あなたの顔が面白いから」と作話をしたりするらしいです。

とか。そんなふうなことを考えるのがぼくにはとても楽しくかつ大事なことなのですが、偶然にもこんな記事を目にしました。

<カナダ・BC州バーノン>
先月25日に4歳になったばかりのタチアナとクリスタは結合体双生児として生まれた。二人がこれまで元気に育ってきたことは奇跡的と言えるかもしれない。妊娠中には流産の危険がつきまとい、たとえ生まれてきても数ヶ月の命と見られていたからだ。


頭の部分でくっついた双子です。そういうの苦手な人は見ないほうがいいかと思いますが、でもすごい整った顔立ち、ていうか4歳にして美人さんですね。

今では、普通の4歳児と同様にWiiを楽しみ、おもちゃを巡ってケンカもする。だが驚くべきは、タチアナとクリスタは別々の性格をもつにもかかわらず、二人の脳と感覚システムが結びついているため、感覚を共有しているということだ。例えば、タチアナが目の前にあるおもちゃを拾いたいと思ったとき、クリスタはそのおもちゃが自分の視界になくても拾いあげることができるのだ。

双子の祖母ルイーズ・マッケイさんによると、彼女たちは思考も共有することができるのだという。「それまで何も言葉を交わしていないにもかかわらず、タチアナは突然甲高い声で『やめてよ!』と言って妹をたたいたりするのです」


なんというか、すごすぎますね。ぼくは以前日記で「2人の人間の脳を相互に接続したらどうなるか?」みたいなエントリを書いたことがありますが、ここではそれがほんとうに起こってしまっている。ぼくは、もし2つの脳が思考も感情も記憶も完全に共有したら、そこには1つの〈私〉しか存在し得ないのではないか、と考えていました。でもこの場所には、ちゃんと2つの人格が存在しているように見えます。想像ですが、多分2つの脳の分離度合いが比較的高く、それぞれの体を独立に動かせるだけの機能は持っており、ただ一部が繋がれてシグナルをやりとりできる(or勝手に漏れる)だけなのではないでしょうか。でももしかすると、人には"魂"のようなものがあって、ここにはちゃんとそれが2つあるのだよ、ということなのかも知れません。あまりそういう考えはしたくないのですが。

それにしてもこの子たち、首を痛めたりしないのか心配です。片方が転んだりしたら危ないですよね。あと写真ではボタンのない服を着てるんですが、これ足の方から着るんですかね?