すべての夢のたび。

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タイムドメインスピーカーはどんな音がするのか?

Yoshii9とほとんど一緒でちょっとお安いDimension09を購入、セットアップしてここ1〜2週間ずっと聴いています。25万円ほど支払ったわけですが、ぼくは大変満足しています。で、こいつの音はいったいどんなものなの?という話。


TIMEDOMAIN TIME DOMAIN Yoshii9

TIMEDOMAIN TIME DOMAIN Yoshii9

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パソコンを買うとオマケで付いてるようなスピーカーから、単体で売ってる数千円〜1万円台のスピーカーに変えると、そりゃもういい音になりますよね。それを数万円のスピーカーにすると、さらにもうちょっといい音になる。でもそれ以上は、多分「?」だと思うんです。いい音っていうか、もう個人の好みの話になってしまうのではないか。

究極の「いい音」とは何か? タイムドメインではそれを「元の音」と捉えています。原音が究極、オメガポイントであって、それを超えることはありえない。タイムドメインのスピーカーは如何に原音に忠実に再生するか?という思想で設計されているのです。

これとは明確に異なる思想のスピーカーもあります。BOSEですね。BOSEのスピーカーは、人間に心地良く聴こえることが主眼に置かれており、その為には元の音を加工しても構わない、そういう考えで作られています。この2つは目指すところが最初から違うので、どっちがいいとか悪いとかいう話じゃないわけです。素材そのものの味が一番だろ、いやいやちゃんと手を加えて持ち味を引き出すんだよ、という感じ。

で、ぼくはタイムドメインにしました。BOSE方式もいいですが、それでは自分の好みの音に巡り会えるのがいつになるのかわかりません。しかしタイムドメインなら、元の音、というゴールが決まっています。音に味付けはないので、シンプルに「値段の高い製品」のほうが、いい音(=元の音)に近づく、と推測されるわけです。

しかしここで問題が。ぼくの知っている「元の音」のサンプルがあまりに少なすぎるのです。クラシックのコンサートなんて行ったことないですし。そもそも電子楽器に元の音なんてない。聴いてて、すごくきれいな音が鳴っている気がするけれど、これが元の音なんだろうか、みたいなところはあります。ただ、いちばん良く知っている音、人の声については、このスピーカーの再現力は素晴らしいですね。そこで歌っているように聴こえるし、いきづかいや、声が空間に消えていくところまではっきりわかる。変にエフェクト掛けてない歌声が特にいいですね。ほんとうに、聴いててゾクゾクしてくる。あとアコースティックな楽器がいいのはもちろんなんですけど、意外にもシンセの音も結構いいんですよ。濁りが全くないやたらクリアな響きで鳴ってくれる。これで初音ミクを聴くのもまた、おお電子の声!って感じでよいものです。

低音に関して。こいつは8cmのフルレンジ一発です。そんなんで低音が出るのか? どういうわけか出ます。ただし、ズシンと来ない低音です。低い音がちゃんと出てるのに響かないのです。これはちょっと不思議な感覚ですが、でもイヤホンの低音を思うと解りやすいかも。スーパーウーファーで出す低音は部屋の空気を揺らしますが、音は音波なので、カナル型イヤホンの小さなコイルであっても、秒20回とか40回とかで振動すればそれはちゃんと低音に聴こえるわけです。人間は音を耳だけでなく皮膚の表面でも感じてるらしいので、多分その部分が少ない、主に耳から感じる成分の低音なんだろう、と推測してます。

他に面白いところとして、このスピーカー、スピーカーケーブルがやったら細いです。これはいままでのオーディオの常識に反してると思う。専門店行くといろいろ太いケーブル売ってますけど、こいつのケーブルは、ケーブルって言うかコードで、例えばうちにあるオーディオテクニカのイヤホンのコードより細いです。ちゃんと鳴ってるからまったく問題ないんですけど、ちょっと足引っ掛けたら簡単に切れてしまうでしょうねw そこは不安です。

というような感じです。まぁ文章でいくら書いても音のことは伝わらないので、機会があれば、試聴やっているところはいろいろあるので、どこかで聴いてもらうのがいいんですけどね。自分の聴きなれたCDを持っていくのがいいと思います。うちも、Dimension09が聴ける多分日本で一番狭い部屋として、いつ人が来ることになってもすぐ片付けられるくらいには綺麗にしとこうかなw