オレゴン州の男性が昨年末、市販の「自殺用キット」を使って自らの命を断ったことに関し、連邦捜査局（FBI）は5月下旬、キットを製造・販売していたカリフォルニア州の女性宅を医療機器の販売・取扱規制違反などの疑いで家宅捜索した。
ロサンゼルス・タイムズによると、捜索を受けたのは、元小学校の理科教諭だったサンディエゴ郊外在住のシャーロット・ハイドーンさん（91）。FBIはハイドーンさんの自宅から、出荷準備が整っていた自殺キット（1個60ドル）数十個を押収した。
自殺キットは、ヘリウム・タンクにつなぐ医療用チューブが取り付けられたプラスティック製の袋で、これを頭からかぶり、チューブをタンクにつないでガスを吸い込むと、数分以内に「眠るように窒息死できる」仕組みになっている。
安いですね自殺キット。5000円くらいか。こちらにマネキンを使った写真があるのですが、ほんとにただ頭にビニール袋被ってるだけ。こんなんで実際に「眠るように窒息死」できるんでしょうか。
オレゴン州ユージーンのニック・クロノスキーさん（当時29）は昨年12月、このキットを使って自殺した。オレゴンでは自殺ほう助は条件付きで認められているが、自殺用の道具の販売は禁じられている。ハイドーンさんは「自殺キットは苦しみに終止符を打つための人間的な方法」と主張し、「人々は自殺するのに窓から飛び降りたり首をつったりするが、この商品は人々を永久の眠りに導き、穏やかに人生を終わらせる」と説明している。
宣伝文句によると「穏やかに人生を終わらせ」られるらしい。ふーん。手法の一つとして頭に入れておきたいと思います。ただ、ぼくが懸念しているのは自殺をするとそこが事故物件になってしまって本来の所有者や周囲に住んでる人に迷惑が掛かる、という部分ですので、やるとしても屋外で、ということになる。これ死ぬまでにどのくらい時間かかるんでしょうね。実用的な範囲内なのか。
まぁ死ぬってのに死んだあとの周囲の心配をする必要はないっちゃないんですが。そこは理屈ではわかっていても、まだいま生きてる時間内の感情としてはなかなか割り切れない部分です。もっとも、ほんとに追い詰められて自殺を考えてるんだとしたら、いちいちそんなこと気にはしてないかもしれません。
