すべての夢のたび。

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どっちもどっち

 [アムステルダム 28日 ロイター] オランダ下院(第2院)が28日、儀式的な動物の食肉処理を禁じる法案を116対30の賛成多数で可決した。法制化には上院(第1院)での可決が必要となるが、宗教の自由が侵害されるとしてイスラム教徒やユダヤ教徒の反発が強まっている。

 同法案は、動物愛護を掲げて国会での議席を獲得した欧州で最初の党となる動物愛護党が提出。法案では、家畜を食肉処理する前に失神させることを義務付けており、意識のある家畜を処理するイスラム教やユダヤ教の規定に反する内容となっている。


"「動物の宗教的な食肉処理」を禁じる"というのがまったくピンと来ませんでした。本文を読んだら解りましたが。イスラム教やユダヤ教では、食肉を作るまでにいろいろと規定があるわけです。例えばイスラムなら、アラーを褒め称えながらナイフで動物の喉を真横に裂かなくちゃいけないとか(ほんとはもっとずっと細かい)。んで、オランダの動物愛護党(笑)が、失神させてから殺すべきだと、文句をつけた。それなら動物愛護の精神に反しないようです(笑)。

微妙な線引きだなーとぼくは思うのだけど、あちらの国の方々にはちゃんとそれが見えるらしい。もしかしたら、ガスや激しい光・音などで、周囲の人間を失神させてから爆発する爆弾があれば、「人道的兵器」として賞賛されるのかもしれない。実際に「非人道的兵器」なんてものが規定されて、戦争での使用を禁止されたりしているわけですから。

この法案が通ってしまえば、オランダ国内ではイスラム教徒やユダヤ教徒は買える肉がなくなるわけです。というか、同様の法律がある国がすでにいくつもあるらしい。ヨーロッパってけっこうあれですね。みんな自分の国に帰ったほうがいいのかもね。