米Twitterは26日、特定の国の状況によっては、検閲を行う意向であることを公式ブログで発表した。
これだけ読むと「うわ、ひでえ、おれらの表現の自由が……!」とか思うんですけど、実際に内容を読むと、ちょっと首をひねってしまう。
Twitterでは、検閲の透明性を高めたいと考えており、どのような要求が当局から行われているかを、Chilling Effectsと提携することによって公開するとしている。
該当するツイートのみをその国で見られないようにする一方で、それ以外の国々では通常通り閲覧できるようにする。
検閲が行われている国のユーザーは、検閲されたツイートがタイムラインの中でグレイアウトして表示されるため、検閲されていることを知ることになる。
つまり、ぼくがなんか民主党政権から検閲されるようなことをツイートした場合、ぼくの発言はグレーになって検閲されていることがフォロワーに分かり、海外にいる人に聞けばほんとうはぼくが何を言ったのかは分かり、民主党はいったい何をマズいと考えているのかについてはChilling Effectsに聞けば丸分かり、というわけです。
それってギャグじゃないの、という感じ。大掛かりな冗談みたい。ステマじゃないけど、こっそり真実が曲げられることがみなは嫌なわけじゃないですか。でもこれじゃあ、「はいはい、わかりましたよ、見せなきゃいいんでしょ見せなきゃ」という、成人向け雑誌で申し訳程度に消しが入ってるのとか、「ピ○チュウ」みたいな伏字とか、そういうのと同じレベルの気がします。
ネタなのか皮肉なのか。ぼくにはそうとしか見えないのですが、これで納得する"当局"も世界にはあったりするんですかね。