すべての夢のたび。

1日1記事ぐらいな感じでいきたい雑記ブログ

リアルな宇宙の描き方

ドイツ在住のSFXプロデューサーMatthias Müller氏が作ったフルHDムービー「The Space We Live In」が非常に美しく、雰囲気もあり、フルスクリーンで見ると非常にいい感じです。


……という紹介で見てみたんです。美麗だけど、宇宙にいるかのような雰囲気はなかったですねぇ。というのは、ぼくの知識では「こんな視点はあり得ない」ということがわかっていしまっているからです。

うちらの銀河系の直径は10万光年。それから類推して考えると、ムービーの中で星雲みたいのの周りをぐるぐる回る視点は、光速の何億倍だかの速さで飛び回ってることになる。そりゃ、ないよね。光より速いものはない。だから星の海は静止画としてしか体験できないはずなのであって。もしくは、観測者の首振りでどっちかに流れるだけで、星同士の位置関係は変わらないはず。

とか細かいですか? 所詮作り物なのにいちいち突っ込みすぎ? でも全然スケール感を感じなかったってのは事実なんだよなー。両手のあいだで模型を回してるような感じだった。宇宙の見せ方はゆっくりスクロールする止め絵、もしくはPowers of Tenみたいなズームしかないんじゃないかな。もちろん銀河が近づいて見えるようなズームの視点はとっくに光速突破してんだけど、望遠鏡のズームとしてはそれはアリだから、不自然さは別に感じないんですよね。