すべての夢のたび。

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FOXP2遺伝子

脳には妙なクセがある

脳には妙なクセがある


現在読み途中。現在は複数の本を並行して読んでます。長いの多くて読み終わらない。この本は長くないし字も大きいので、後から読みだしたけどすぐ終わりそうです。

Amazonのレビューは1件だけで、☆2つですが、どう見ても変な人が書いてるので参考にはならなそうw

さて、表題のFOXP2遺伝子について面白い話が載ってまして、他にそのことを言ってるwebページなどが見つかるかな?とググってみたのですが、ずばり同じことを書いていたところはありませんでした(日本語では)。

なので引用します。FOXP2は言語能力の発現に関わる遺伝子だそうです。

 そもそもFOXP2の発見の経緯が言語の研究からです。言語障害のある家系で、原因となる遺伝子を探っていったところ、FOXP2の変異に行き着いたというわけです。ですから、FOXP2が言語と深い関係があることは確かなことです。
 この人類の至宝ともいうべきヒト型FOXP2遺伝子を、なんとマウスに組み込んでみるという、神をも恐れぬ大胆な実験が行われました。マックス・プランク研究所で行われた研究です。
 マウスは、言語を操るための舌や咽頭などの身体道具は持っていませんから、さすがに言語を喋ったりはしませんが、ヒト型FOXP2を埋め込まれたマウスは声質や探索意欲が変化していることがわかったのです。さらに、大脳皮質の一部で、神経線維が長くなり、シナプス(神経細胞間の結合部)伝達の可塑性も増強されていました。


非常に興味をそそられる話です。言語に関わる遺伝子がある。そりゃ、あるだろうとは思います。この体をこの形に創りあげるのはすべて遺伝子がやっていることですから。

で、問題は、その遺伝子をマウスに組み込んだら、マウスに言語能力の萌芽らしきもの?が発現した、という点にあります。ということは、またコンピュータっぽい例えになってしまうのですが、マウスの遺伝子コンパイラは、言語能力を発現させろ、という遺伝子コードを読み込んで、きちんとそれを解釈して翻訳できた、ということになります。

さてこの事実をどう考えればいいでしょう。マウスはなぜ、言語に関わる遺伝子の解釈方法を知っているのか?

  1. 昔はマウスも言語能力を持っていたが、退化して喋れなくなった。
  2. "遺伝子"と"能力"の対応関係はあらかじめ決まっており、どの遺伝子を組み込むか決めるとどんな能力をもった生物になるかが決まる。


2の解釈だと、世界にはデザイナーがいて、この非常に良くできた遺伝子システムを設計した、ということになるのですがw ていうか1もどう見てもあり得なさそうです。

まぁ、「マウスより進化した生物では言語能力の一部を担うことになる遺伝子」あたりと考えるべきなんでしょうか。マウス時点ではまだそれが将来言語能力なんてものを形造るとは決まってなかった、と。いやそれでも、なんか問題があるような気がするな。

ほかの生物にもバンバンFOXP2遺伝子を入れてみて、何が起きるか起きないか見られればいいんですけど。でも放射能怖い系の人たちと同じような感じの遺伝子怖い系の人たち、遺伝子をちょっといじるくらいのことでもそれは自然に反することで地球の生態系を壊すことで悪!みたいな人たちに反対されて実験できなさそうな気がするな。マウスが言語持って賢くなっちゃって人類に代わって地球を支配したら?って考えると心配ですもんね。