すべての夢のたび。

1日1記事ぐらいな感じでいきたい雑記ブログ

そんなこと言い出すのはヒマなやつだけ

あるいは、うまくいってないやつだけ。


人間って何のために生きてるんだ 死にたい|ねたAtoZ


「自分はこの世界に送り込まれた存在なのだ」。こういう感じの妄想をしたことがある人はけっこういるんじゃないかと思います。

勉強のため、訓練のため、あるいはなんらかの処罰のため、他の世界から送り込まれてきている、または、機械の中で夢を見させられている。そして、テストに合格するとか、隠された条件を満たすとか、無事に一生を終えるとかすると、元の世界に戻れたり、夢から覚めることができたりする。そういった妄想です。


ふと思ったことなんですが、人が「何のために生きてるんだろう」とか考えるのって、子供が「なんで勉強なんかしなくちゃいけないの?」って言い出すのと、相似なんじゃないですかね?

こういったことを言い出すのは、うまくいってないからです。あるいは、少なくともニュートラルな状態にあるのです。ニュートラルな状態とは、冷静で、ヒマであるということです。ヒマなのでついつい、余計なことを考えてしまうわけですね。

うまくいってる人は、「生きる意味ってなんだ!」とか考えたりしません。充実していて、ソレを楽しむのに忙しくて、考えてるヒマなんかないのです。ごくまれにふと我に返ったりして、「ああそっか、コレが生きる意味か」なんて思ったりすることもあるのですが。


子供に「なんで勉強なんかしなくちゃいけないの?」と言われたら、どう答えるのがいいでしょう? 将来のため、でしょうか。社会へ出たとき、大人になったとき、ものを知らないといろいろと困ることになる。だから、いまは言うことを聞いて、勉強しなさい。こういった答えかたが一般的でしょうか?

でも子供には、学校の外側に社会という世界があるから、上で挙げたような答え方が使えるのかも知れないですけど、ぼくらはどうですかね。「元の世界」とか、天国とか、来世とか、そういった場所でいい思いをするために、いまは我慢すべきなんでしょうか。


でも、そういった場所なんてないとしたら?


子供が「なんで勉強なんかしなくちゃいけないの?」という問いを発した時に、いかに応えるべきか。どうしてこのことは繰り返し話題になるのでしょうか。それは「大人になったとき困るから」といったたぐいの答え方が、実はロクなものではない、ゴマカシがある、答える方もイマイチ自信が持ててない、それが理由なんじゃないかと思います。

子供には学校が世界のすべてなのです。だから、子供に対してほんとうに誠実な応答をするならば、大人になったら、社会に出たら、そういう答え方を、してはいけないのでしょう。世界の外側なんて仮定せず、あくまでもいまいる世界の中で、ケリがつく、納得できる、そういう答えを見出さなくてはいけない。それがとても難しいことであるのは、重々承知なのですが。

または、この問いには答えないこと。だって、こういったことを言い出すのは、うまくいってないやつか、ヒマなやつだけですからねw うまくいけていればいいのです。