すべての夢のたび。

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終わる世界

宇宙に存在するほとんどの星は、すでにほぼ誕生し終わったという研究が発表された。

ハワイにある英国の赤外線望遠鏡(UKIRT)と日本のすばる望遠鏡、そしてチリにある超大型望遠鏡VLTを使った国際チームが、宇宙初期からの星の形成傾向を調査したものだ。

分析結果から、これまでに存在したすべての星のうち、半分は90〜110億年前に形成され、もう半分はそれ以降に形成されたとされている。これは、新しい星の誕生率が著しく低下していることを示しており、この傾向が今後も続くとすれば、宇宙に生まれてくる星の95%はすでに誕生していることになるという。


興味深い話ですよね。星は、生まれては消える、いままでずっとそういうものだと思っていたのですが、どうも違うようだと。もう多くは生まれてしまったあと、新たにはほとんど生まれない。あとは消えていくばっかりだというのです。

最近の研究では、宇宙は膨張している、しかも加速度的に、ということらしいんで、中身はどんどん薄まってくわけですよね。そりゃ、星は生まれなくなるわな、と思います。最後はいま星を構成してるような原子もぜーんぶバラバラになって、熱的平衡状態になるんでしょうかね。


昔は、ぼくは、永遠に生きる気分で生きていました。いまもそういう人は多いのじゃないかと思いますけれど。自分の死について特に意識しないとそうなる。まぁ、歳を取ったり、事故や病気で死にそうな目にあったりしないと、なかなかふつう死について考えたりはしないもんですが。

でもぼくは考えてしまった(そういう人もいくらかはいて、哲学や宗教にハマったりする)。そして自分は死に、終わるものだと悟ったのです。続いていく世界で、でもぼくはここで終わる。そういう考えに変わった。

ところが、どうですかねー、最近の世の中の気分。どうも、世界も終わるんじゃね?ってクウキを、なんかみんな感じてませんか? 3.11のせいもあるのか。ぼくの気のせい、だけでもないような気がするんだけど。20世紀の終わりの時より、いまのほうが世の中って終わりの空気ありますよね?

ぼくは終わる、でも世界ももしかして終わるんじゃない? なんかそんな気分が少し出てきた。と思ったら、宇宙も終わるかもしんないって。なんだなんだ、このエンディングの連鎖。ぼくが終わるとぜんぶ終わるなんて、まるでセカイ系ではないですか。などと馬鹿な妄想をするのは楽しい。


しかし宇宙なー。空間方向にはやたら広いけど、時間方向はやっぱり狭い気がする。だって、光の速さで移動しても、端から端までいかないうちに宇宙そのものが終わっちゃうんですよ? その「端」って言ってるものも、その先が見えないから仮に端って言ってるだけで、もしかしたらぜんぜん端なんかじゃなくて、全体のほんの一部をかすめているだけかもしれないっていう。その広さがヤバい。そして、そいつは結局のところいったい何なのか、なんもわからんうちに終わってしまうのです。宇宙ヤバイ。