すべての夢のたび。

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いまこのタイミングで体罰賛成は言いにくい

今回の体罰論争は珍しく規制派の全面的勝利に見えてます。あ、ぼくの観測範囲では、ですけどね。実際は世の中には賛成派はそれなりにいるようなんですけど、ぼくのTwitterのタイムライン、ぼくがフォローしてる中には、ほぼいない。

でもどうなんだろう。体罰禁止。単純にそれでいいんだろうか? 規制派がほくそ笑んでるんじゃないか、そんな気がしてなりません。

体罰禁止とは、要は「力を使って言うことをきかせるのはダメだ」と、そういう話ですよね。それが学校で、あるいはスポーツの現場で禁止されると、当然、それらを扱ったフィクション、学園モノ・スポーツモノの映画やTVドラマ、小説や漫画の中でも、体罰描写はいけないという流れになっていくでしょう。

なんかこれって、「ゲームや漫画は子供に悪影響を与える」派に踏み込まれちゃってるような気がするんですよね。戦線を押し戻されたようなそんな感じ。

映画の中での暴力はよい。だが現実ではダメだ。そういう二重基準が取れるでしょうか。大人ならフィクションとリアルの区別がつけられるでしょうか。でも子供だったら? つまりプリキュアです。新シリーズ始まってましたけど、あれは、話し合いで問題を解決できない相手に対しては力を使って言うことをきかせることを肯定している子供向けアニメ、と、そういう解釈もできるわけです。いったいどういうシーンなら"暴力"が許されるんでしょうか。自分が正義ならよいのでしょうか?

ぼくも中学高校のころは、出席簿で頭叩かれるとか、その程度のことは普通にありました。宿題やってこないとか、授業中寝てるとか。その程度、いいんじゃないかなぁと思うんですけど、おそらくその「程度」が人によってあいまいなんでしょうね。確かに今回の女子柔道の話などは、それはナシだべ、みたいな感じをぼくも思うんですけど、でもそれ出席簿で頭パンと明確に線引きできるわけじゃなくて、なだらかに繋がってるんですよね。けれど線が引けないなら全面禁止しかない。してやられてるわ。そういう感じを持つのです。