すべての夢のたび。

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シュタゲ映画見た、あと多崎つくる読んだ(バレ?有)

『劇場版シュタインズゲート 負荷領域のデジャヴ』を観てきたのですが。面白かったしうまくまとまっていると思うけれど、正直なところ、期待していたほどではなかった。ぼくの期待が大きすぎたんですね。

シュタゲの凄さの一部は、贅沢に長いシナリオを使うことを許されていることに負っていると思う。それを89分とかで、超えるようなのを生み出すのは、ふつうに考えたら無理ですよね。あの重さ・深みを引き出すにはまったく時間が足りてない。クライマックスのBGMで『スカイクラッドの観測者』使えば無理やり盛り上がってみんな涙腺崩壊したんじゃないかと思うんですけど、そりゃやっちゃいけない手ですかねw

よくできたおまけシナリオ、といった感じでした。ドラマティックではあるがサスペンス的要素はほぼ省かれていた。あの世界線の先には困難な未来が待ち受けているはずで、そこに至るまでのちいさなエピソードのひとつ、といった趣。

オカリンが消えたり現れたりする演出はどうかなーと思いましたけどね。あれはなんだろう。世界線が分岐してますよね。その世界線に残った側としてはそう見える、ってことなんだろうか。まぁ深く考えてもしかたないか。


そんで帰宅して、村上春樹新刊の『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』を読んだのです。したら、多崎つくるくんが他の世界線に悩まされるハナシだったのでひとりウケていましたw そしてこの長いタイトルはほんとにラノベと一緒で内容説明だったのでまたウケていた。

でもこれも!期待したほどではなかった。いやー、途中までは、面白かったんですけどね。ちゃんと着地してない気がする。えっこんなとこで終わるの?ってとこで終わってる。つまり1Q84と同じというか。あれをしっかり完結させないとダメなんじゃないかとか勝手に思った。会話(多崎つくるくんと誰かの)はとても良いんだけど、ストーリーから何かを得ることはできない感じがしました。