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楽天koboで買った本なのでそっちで紹介してみる。
評判も何も知らないでなんとなく買ったんですけど、この本すごく良かったです。「ノーリスクでお金を増やしたい。でも、新しいことは一切覚えたくない」という人への答えが書いてあります。著者の意図するところは違うかもしれないけど、ぼくはそう読みました。
で、その答えは、書いちゃって全然問題ないと思うんだけど、「インデックスファンドを買え」です。この本は、結論としてインデックスファンドを買えと書かれた以外のページは、インデックスファンド以外を買うとどうしてダメなのか、それが延々と書かれてます。
インデックスファンドとは、ファンドの基準価額がある指標(インデックス)と同じ値動きを目指す運用をする投資信託のこと。パッシブファンドとも呼ばれる。
通常当該ファンドがベンチマークとする株価指数に採用されている銘柄群と全く同様の銘柄構成を採り、各企業の株式のファンドへの組み入れ比率も株価指数への影響度に比例した割合となる。
なんやら定義としては難しいですが、要は、日経平均とかダウ平均とかあるじゃないですか、あれと同じような値動きをするようにつくられた投資信託です。日経平均をインデックスにしたやつなら、日経平均が上がれば評価額が増える、下がれば減る。
インデックスファンドは、市場全体の縮小コピーであると、そうこの本には書かれています。なるほどなと思った。そして、市場は成長を続けている。幾度かの恐慌はありましたが、ながーい目で見れば昔よりずっとずっと平均株価は上がっているのです。当然、その縮小コピーを持ってれば、それも上がってる。だからインデックスファンドを買え、ということなのです。
以下、極端かついいかげんな例で説明してみます。仮に世界には株式会社が3つしかなかったとする。
- A社 100株 1株100円
- B社 100株 1株150円
- C社 100株 1株120円
で、あなたは、インデックスファンドとして、A社B社C社の1%を持っていたとします。すると評価額は370円になりますね。
10年後、株価はこんなふうになっていた。
- A社 100株 1株150円
- B社 100株 1株200円
- C社 100株 1株100円
C社の株は値下がりしてますが、市場全体としては増えている。あなたのインデックスファンドの評価額は450円になりました。80円の得です。
仮にここで、例えば最初にC社の株だけを3株持っていたとすると、360円→300円と60円損してしまうわけです。でもA社を3株持ってれば、300円→450円と150円の得でした。確かにA社の株だけを買ったほうがインデックスファンドより得は大きい。けれど、上がる株なんて買う前にわかるでしょうか?
でもインデックスファンドなら確実に値上がりするのです。市場全体は「必ず」成長するからです。今までずっとそうだったし、これからもそうでしょう。もし、そうでない時がくるとしたら? その時は、世界がダメになった時です。資本主義社会が崩壊したとかね。そのリスクを考慮に入れる必要はないでしょう。そんときゃ全員ダメなんだから。
というわけで、インデックスファンドを買っておけば、世界が続く限り確実にお金が増えるのでした。その理屈を理解したぼくは、それ以上難しいことを考えるのはやめて、銀行に投資信託口座の開設申請をしました。当面使う予定がないお金は全部インデックスファンドにしてしまうつもりです。
あ、ちなみに、日経平均をインデックスにしたファンドはダメですよ。日本経済はご存知の通り低成長で先もよくわからないのでw 「グローバル」とかが名前に入ってるやつにしないといけません。世界経済に連動するやつね。
説明がおおざっぱ過ぎて自分でもびっくりするほどですが、この本はもっといろいろためになることが書かれてるので、買って読むのはとても良いと思います。でも、楽してお金を増やしたいだけだったらただインデックスファンド買うだけでいいですw