すべての夢のたび。

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『パシフィック・リム』観てきた

海から現れる謎の巨大生物"カイジュウ" vs 人類の叡智を結集した巨大ロボ"イェーガー"。圧倒的な強さで暴れ回るカイジュウの力の前に、絶滅の危機に瀕した世界はどうやって立ち向かって行くのか。まぁそのへん全部ぶっ飛ばしてとにかく映像ものすげえ! 海外オタクが愛と金をぶち込みまくって作った特盛りアクション大作でした。

んでこれが非常に面白かった。この映画の感想は結構分かれてるという記事を見たので、逆に面白くなかったという感想を読んでみたくなります。いったいどこがダメだったって言うんだろう。

ストーリーは王道的展開を外れることはありません。だから安心して楽しめる、怪獣対ロボットのアクションに集中できます。アツいシーン、ぐっと来るシーンもいくつも盛り込んである。とても解ってるつくりです。

まぁ突っ込みどころもいくつもあるんですけどね。イェーガーあんなにデカいのにヘリで吊るして運んでやけに軽そうだなとかw 菊地凛子のヘアスタイルとかw 芦田愛菜の演技が噂通り堂に入ってるのに手を翳すとこだけ妙にわざとらしいのはなんで?とか。あれほんとにわざとやらせてんのかな……。


ぼくは中川翔子さんのうたう『天元突破グレンラガン』のOP曲『空色デイズ』が大好きなんです。ぼくなんかはアニメ・マンガに対するある種のコンプレックスがあるんですね。あんなものは子供のもの、よくないもの、みたいなそういった感じのやつを植え付けられてる。これはもう一生消えることはないものと思ってますが。でもそういったものがなくて、子供の頃から健全にアニメ・マンガを吸収してすくすくと育って立派な木となり素晴らしい果を実らせた。それが『空色デイズ』であることが、中川さんの歌を聴くともうハッキリとわかるわけですよ。

この『パシフィック・リム』もおなじです。子供の頃からTVで日本の特撮・アニメを見て育ったメキシコの子供ギレルモ・デル・トロが健全で立派な怪獣オタクのガイジンに育ち、そしてついに特大の果実をもたらした。これはすごいことですよ。自分たちの作った作品が遠く海の向こうでこんな見られ方をしていたなんて、昔の人たちは想像していただろうか? この映画を見たらどんな感想を持つだろう?

パシフィック・リムにダメ出ししてる人って、もしかしたら、ぼくみたいにコンプレックスをこじらせた大人の、もっと症状酷いやつなんじゃないかなって気がします。どうだろ。素直な人ほどこの映画を楽しめると思う。