すべての夢のたび。

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光を"止める"?

秒速30万kmの並外れた速度で動くものを停止させるという考えは、かなり大胆に思えるだろう。しかし、ドイツのダルムシュタット大学のゲオルグ・ハインツェ率いる研究者チームは、光を1分間停止させるという記録を達成した。どうやってこのような長距離量子ネットワークの開発を加速しうる結果にたどり着いたかを、科学者たちは『Physical Review Letters』の紙上で説明している。


今日いちばんワクワクさせてくれたニュース。「光の速度は秒速30万Km」ではなく、「光が常に秒速30万Kmなのがこの世界」と教わったので、止める、ということはできないんじゃないかと思っていました。だからこの話を聞いたときは、小さな鏡張りの箱に光を閉じ込めたようなのをイメージしていた。

単純に言うと、科学者たちは不透明な結晶を用い、これに向けて結晶を透明にするような反応を引き起こすことが可能なレーザー光線を照射した。続いて、同じ結晶(いまは透明になっている)に、もう1本の光の筋を照射した。そして、最初のレーザー光線を消して、結晶を不透明に戻した。すると、「Extreme Tech」が報じているように、光は結晶の中で身動きができなくなった。不透明であるため、反射することもできなかったのだ。実際のところ、あたかも停止したかのようだった。

一度光の身動きが取れなくなると、これらの光子によって運ばれるエネルギー(そしてこれらによって伝えられるデータ)は、結晶の原子によって捕らえられ、スピン励起へと変換された。そして結晶が再び透明になると、光へと戻された。


しかし、記事を読む限りでは少し違うみたいですね。「不透明であるため、反射することもできなかったのだ」。確かに話はわかるけどこの喩えは適切なんだろうか? 結晶が不透明なので光はその中で動くことができず、いったんエネルギーに変換された。そして結晶が透明に戻ったときにエネルギーはまた光に戻った。そんなところですよね。

光をいったん他の何かに変換していいなら、起きていることはごくフツーって気がします。人間に光を当てて、当たったら何秒か後にライトを照らせと、そう言ってもいいわけで。それが結晶でできたとこが凄い、ってことなんでしょうね。けっしてほんとうに光を止めたわけではない。でも実際はよく考えたら「光を止める」ってそもそもどういうことかわかんないわけですが。止まったら観察もできないしね。同等であると、そう言っていい出来事なのかな?