すべての夢のたび。

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いい子を選ぶ

 妊婦の血液から胎児の疾患の有無を判定する新型出生前(しゅっせいぜん)診断(NIPT)の臨床研究で、診断結果が陽性反応だった67人のうち、その後の羊水検査などで陽性が確定した少なくとも54人のうち53人が中絶を選んでいたことが分かった。臨床研究を実施する研究者らが参加する組織「NIPTコンソーシアム」(組織代表=北川道弘・山王病院副院長)が今年4月から9月末までに検査を受けた約3500人について解析した。仙台市で開催中の日本人類遺伝学会で22日、発表する。


そりゃそうだろうなぁと思います。中絶しないのならそもそもなんで検査したのって話ですし。これは、「産むのがふつう、産まないのはダメ」ではなくて「産まないのがふつう、産むのはすごい」だと考えます。染色体異常の結果を見たらふつう産まないですよ。それでも産む人がすごいのです。それは宗教的とかなんかそういった感じのすごさだけど。

 この診断について、日本ダウン症協会の水戸川真由美理事は「命を選択する手段になっていいのかという議論が進まない中、出生前診断の技術ばかりが進んでいる」と危惧する。


議論が進まないのは議論する必要がないからですよね。手当を施すべき箇所は、こういった診断技術がないままに産んでしまった人たちの持つ不公平感に対して、でしょうね。

「命を選択する手段になっていいのか」 うん。でも、たとえば結婚相手ってサイコロ振って選んだわけじゃないですよね。なにか基準があって選択したのでしょう。結婚でも就職でも、選ぶ対象が命のあるもの(人間)であってもふつうなにか選択の基準がある。子供を産む場面でだけ、それを適用しちゃならんとすれば、そう主張する人たちがみなが納得できる理由を説明すべきと思います。