- 作者: 永井均
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2014/09/09
- メディア: 新書
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書名からして、いかにも哲学の入門書のような? だもんで、書名は何度か見かけたものの、著者名に目が行かずしばらく永井均先生の新刊だと気づきませんでした。新刊です。
世の中では隠されているいちばん大切なことについて
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永井均氏、待望の最新刊!
「僕が本当に言いたいことは、なぜ分かってもらえないのだろう?」
自分の悩みをあり方の謎として捉え、哲学の問題を考える82の対話。
……だそうです。つまり、要するに、いつもの本です! 永井先生の追っかけしてる人はそれで解ると思いますが、いつものテーマについての何冊目かの新しい本です。けして哲学入門の書ではないので間違って買わないように(まぁこれで入門するのもアリだとは思いますが)。
82の対話、となっていますが、ひとつの対話は見開き2ページに収まっています。この構成のおかげで、言われていることを自分のなかで消化しながら、すこしずつ、読み進めていくことができます。さらに、問いと応答の繰り返しによる対話形式での進行であり、このテーマで書かれた永井先生の本の中では屈指のわかりやすさになっている気がします。
もっともそれは導入部のみですけどね。頭にするっと入ってくことはだんだんなくなっていく。興味ない人には読めない本だと思います。そして興味ある人には唯一の本かと。これ前半は新聞で連載してたってのがにわかに信じがたい。新聞社の度量が広いのか、読者減ってなんでもアリになってるのか。
まだ半分程度しか読めてませんが、まえがきが相変わらず自信たっぷりなのです。そこまで言い切るか的。もちろん、そうでなければ同じテーマで何度も本出す意味なんてそもそもないんですが。