すべての夢のたび。

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200倍強いガラス

軟体動物の殻はもろい無機物でできているにもかかわらず硬くて丈夫ですが、その構造にヒントを得て、標準的なガラスの200倍の強度を持つガラスを開発したとの研究論文が28日、英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズに掲載されました。
このガラスは極小の「ひび」を網目状に入れることで強度を高めているといいます。


次のiPhoneはサファイアガラスでもうフィルムいらずだ!なーんて噂記事を最近読んだのですが、それどころではないガラスが開発されているようです。これならもしかしてスマホの外側全部ガラスにできちゃったりするのでは。

で、"極小の「ひび」を網目状に入れることで強度を高めている"って何よ?って話です。

カナダ・マギル大学の研究チームは、研究を開始するにあたって、軟体動物の殻、骨、爪などの、もろい無機物でできているにもかかわらず、驚くほど強靭な天然物質を詳細に調べました。

するとその秘密は、これらの無機物が結合し、より大きく頑丈な構成単位を形成していることにあることが分かりました。

つまり、結合の境目に当たる「界面」と呼ばれる小さな断層線が殻に多数含まれていることになります。これは一見すると「もろさ」につながると思われますが、実際には外部からの力をうまくそらす働きをしています。

研究チームは、自然界から学んだこの事実に倣い、3次元(3D)レーザーを用いてスライドガラスに極小のひびを刻み込み、その内部をポリマーで満たしました。するとガラスの強度は200倍になりました。

ひびを刻み込んだガラスは、衝撃を加えても粉々に割れずに少したわんで曲がり、衝撃をうまく吸収しました。


言われてみればなるほどなーです。衝撃を一点で受けるんじゃなくて、たわんで曲がることで全体で受けるわけですね。

それにしても、こういうよく出来た仕組みが、ほんとうに進化の結果として生み出されたのか、というところには、ぼくにはやっぱり疑問符が浮かびます。というとすぐ、「え、進化以外に何があるの。神が創ったとでも言うの。それともID論なの」みたいなツッコミを受けるのはわかっているのですが。