すべての夢のたび。

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赤が5回連続で出たら次はどうするのか


「証明できることが判明」とか、この手のスレタイはただノリと勢いでそう書かれてることが多く、実際中を読んでみるとぜんぜんそんな話じゃなかったり、というのが多いのですが、今回のもそうです。なんだかな。

でも、この漫画(片山まさゆきの)で言われてることって、ちょっと面白い。

「あるビンに細かい赤と緑のビーズ玉を入れて完全にまざるまでシャッフルします」
「どうなるか? きれいな中間色ができあがると思いますか?」
「実際はほとんどの場合が赤と緑のかたまりができきれいなモザイク模様になるんです」
「これをダンゴ現象といいます」
「このダンゴの部分が流れとか勢いとか呼ばれる部分です」


たしかに、そういうことをしたらどうなりそうかはわかる。漫画の彼が言うように、綺麗な中間色になることなんてなくって、どこかにムラが出る。経験に照らし合わせるとそうです。

でもいままで、ぼくはずっと「コインを投げて何回表が連続で出た後でも、その次に表がでる確率は1/2」と考えていました。これは教科書的には全く正しいはず。

けれども、この漫画の彼は、ルーレットで赤が5回続けて出たら、次は黒に賭ける、「赤が5回出た後に黒の出る確率は1/2より高いんですよ」と言う(!!)。今までそういうこという人は見たことがなかったので、ちょっとゾクゾクっとしましたね。これなんて漫画だろう、読んでみたくなった(笑)。これはほんとうの確率の話なのか、それともただの言語のマジックなのか。

なんで2色のビーズは完全にまじり合わないのか。でもそこで出てくる「ムラ」の大きさって、なんとなくありますよね。たとえばビンの大きさの半分にも達するような大きなムラになったりはしない。そのムラの出方を、果たして捕まえて賭けに利用することができるんだろうか。赤が5回連続で出たら、次はいい加減黒が出るのか、それとも、流れや勢いのままにまた赤が出る方に賭けるのか。じゃあ10回連続の後ならどうなのか……。

でもまぁだいたい、いろいろ考えると結果うまく行かないんですよね。インチキがないとすれば確率の教科書に従って賭けるのが損失が少なく収まり、さらに損失が少ないのはそもそも賭け事をやらないことだという。