先日「君と彼ら」というエントリを書いたのですが、実はまだありあまる富が脳内に流れてまして。
先のエントリでは、この歌は弱ってる人向けで、だから「彼ら」は切って捨てられて顧みられることもないのだ、みたいなこと書いたんですけど、ほんとうにそうなんだっけ?っていう。
というのは、1番のサビのところの歌詞がどうも引っかかっているからです。
もしも彼らが君の何かを盗んだとして
それはくだらないものだよ
返して貰うまでもない筈
何故なら価値は生命に従って付いている
「君」の価値は「彼ら」が盗んだりしたものにあるのではない。生命に付いているのだから、と椎名林檎はうたうのですが。だから奪えないし壊せないと。
でも人は言いますよね。命は平等だと。
とするとだ。「彼ら」だって生きているんだから「彼ら」だって価値はあるということになりはしませんか。だって価値はそれに従って付いているのです。
これは……とりあえずは弱ってる人をなぐさめはげましておいて、あとで余裕が出てきたら、あ、そうか、と気づかせるような歌なんでしょうか?
それとも命は平等なんかじゃない、価値のないやつもあるんだよ、という歌なんでしょうか?
あるいはぼくが見逃している何かがある? 時々見逃すんだよなすごい重要なこと。こう解釈してますが、みたいなのあったらコメントでもいただけると幸いに存じます。
そういや2番のサビの"何故ならいつも言葉は嘘を孕んでいる"も結構深いものがあったりするのかな。"「彼ら」の言葉"って言ってはいないですしね。