すべての夢のたび。

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これは新感覚

東京新聞:東大、「第六感」つくれた 磁気使いラットが方角判別:社会(TOKYO Web)

 視覚と聴覚、嗅覚、味覚、触覚という五感に加え、東西南北が分かる新たな「磁気感覚」をラットに持たせる実験に成功したと、東京大の池谷裕二教授(神経科学)と大学院生の乗本裕明さんが2日付の米科学誌カレントバイオロジーに発表した。


 池谷さんらは、地磁気を感知し、向いている方角に応じて脳の特定の場所に電気刺激を与えるチップを開発。目を見えなくしたラットの脳にこのチップを埋め込み、迷路の中にあるえさを取りに行かせる課題を与えた。


 すると、ラットはわずか2日の訓練で、目の見えるラットと同じくらい素早くえさの位置を把握し、道を間違えずにたどり着けるようになった。


「磁気使いラット」だとなんかSF魔法使いなネズミみたいだなぁ(笑)。

脳科学関連の多数の書籍を出しておられる池谷教授の研究ですね。地磁気センサーから出ている電極をネズミの脳にぶっ刺して、目をつぶしたら(かわいそう)、視覚の代わりに"磁覚"が発達してちゃんと方向感覚を得ることができるようになりました、っていう。でも目は見えないから5+1-1でやっぱり五感だね、っていう。要は脳はそのくらい自由で万能だって話です。

その"磁覚"をどういうクオリアとして感じてるのか、とても気になりますねー。ぼくもやって欲しい。方向音痴ではないけど、地図を見て移動するのがさらにやりやすくなるんではないだろうか。(Ingressのエージェント的に有利なんではないだろうか)

でもこれってもしかしてたとえば、幽霊が見える人、そういうのもあるのかも知れないって思わせますね。それはもしかしたら、ふつうの人には感じ取れない微妙ななにかをセンシングできるように脳の一部が作り替えられ、既存の五感とは別に感覚し受け取れるようになっている、なんてことだったりするのでは。

ぼくは車の免許ないんですけど、他にも電車やら戦闘機やらそういういろんな乗り物を操縦できる人は、身体が拡大するっていうかセンサーが乗り物の表面に張り巡らされているような感じを受けるようですし、目の見えない人の杖あるいは野球のバットやゴルフクラブでもそこに触覚があるように感じるとか。「五感」ってのは単にセンサーが5種類あります、ってだけで、そこからの信号を受けるやりかたは実はもっと種類があってもおかしくないですよね。