すべての夢のたび。

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観測が過去に影響をおよぼす

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これはたぶん物理学に詳しい人が読んだら「あああれか」ってなるやつなんじゃないでしょうか。「ホイーラーの遅延選択実験」を実際にやってみて、ほんとにその通りでしたと判明したということらしいです。

ホィーラーの遅延選択実験

ざっくりとしかわからないのでちょーざっくり言います。光子が1つずつ発射されて検出器に入ります。検出器に入るまでのルートは2コースあり、一度にはどちらか一方しか通りません(あたりまえのようですが)。でも、どのように観測するかを(人間が)決めることによって、どちらのルートを通ってきたかを「後から」決めることができる、ということです。

なに書いてるかよくわかりませんね。すごいのは、これが宇宙規模でも成り立つ、というところです。地球から何億光年も離れたところに恒星があって、ちょうどその間に重い天体があるとします。天体の影になって恒星は見えない、というわけではなく、天体の重力で光は曲がるので、恒星の光は見える。その時、その光が、重い天体の北を通って来たのか南を通って来たのか、東なのか西なのかが、「今」観測するやり方で決まる、ということです。


いやしかしこれ、なんかむつかしそーなこと言ってるわりにはシュレディンガーのネコじゃんって気がしますね。観測したら決まるっていう。あれと同じで、量子レベルでは確かにそうなんだけど、それをそのまま巨視的レベルに持ってったらなんやらおかしいことになる、ってだけかもしれないですね。


それにしても「観測されるまで世界は存在しないことを確認」って、ちょっと刺激的な言い回しですね。誰も見ていない時の鏡にはなにが映っているのか。それどうやったんだろっていう。「ん、ちょっと観測するの止めて見るわ……おっ存在しない!」ってわけにはいかないですよね。存在しないものを誰が確認したんだよ、観測してんじゃん!っていう。まるで、白いカラスが存在しないことを確認するためにすべての黒いカラスを捕まえてしまいました、みたいな話です。