すべての夢のたび。

1日1記事ぐらいな感じでいきたい雑記ブログ

犬バンパー


盲目の犬が壁や物に頭からぶつかっていかないように、体に取り付けて頭部を保護するバンパーを作った飼い主。これかなりいい発想ですよね。バネのように働いて衝撃は吸収できるし、もしかして猫のヒゲのように周囲の様子を探るのにも使われているのかもしれない。

犬は目が見えないことを嘆くだろうか、と考えると、たぶんそういうことはないんじゃないかなーと思います。もともと目が見えなければもちろん、見えてたのが見えなくなったとしても、おそらく見えないなりにふつうに生きていくんじゃないかと。たぶん失われたものを嘆くのは人間だけですよね。どうしてなんだろう。もともと持ってなかったとしても、親切な人が「あなたに欠けているもの」をわざわざ教えてあげて、やっぱり嘆く羽目になる。そして、仮に、その人がそんなことぜんぜん気にしなかったとしても、周囲の人からは憐れみを掛けられることになる。

でも、じゃあ、動物のほうがいいかっていうと、そんなこともないと思うんですよね。人間は嘆かないことと嘆くこととたぶん両方できるので、動物より取り得るオプションが広いのです。で、嘆くことに、何らかの意味を与えることができる。えと、ここ重要で、嘆くことに意味はありません。というかすべてのものに意味はありませんが、人はそれに好きな意味を与えられるんですよね。ハッピーエンドで終わる映画ばかりがいい映画ではないように、映画じゃなくてただのリアルの人生でもこう、うまくいかないことにも、意味や価値や味わいを見出すことはできると思うんですよ。

何の話でしたっけ。犬バンパーか。エサ食べる時は外すんですかね。