すべての夢のたび。

1日1記事ぐらいな感じでいきたい雑記ブログ

核ミサイルを撃ちましょう


核ミサイル発射の手順のなかで「2人が同時にキーを回す(1人じゃ回せないほど離れてる)」ってのがあるのは有名なので知ってたし、なるほど1人の既知外のせいでセカイがハメツしないようにうまいこと考えるもんだと思ってました。でも実際の手順はもっとずっと複雑でした。

  • スピーカーから流れるメッセージを2人の職員が書き取り、完全に一致しているか見比べる。
  • 2人がそれぞれ自分しか知らないパスコードを入力して引き出しを開ける。
  • 中に入っていた7枚のカードに書かれたコードと受信したメッセージの一致を確認する。一致したら本当に発射の命令が出されたことになる。
  • 2人が同時にキーを回す。2つのキーは離れたところにあり、1つのキーが差し込まれたら2秒以内にもう一つのキーを差し込み、回した状態を5秒キープしなくてはいけない。
  • 6桁のダイアルを回してミサイル解除コードを入力。16個のアルファベットが書かれているので約1700万通りの組み合わせ。


これであとはランプがどんどんパカパカ点いてって、もうミサイルは発射されるそうです。ここまで来ると逆に止める方法はないらしい。

しかし偏執狂的ともいえる仕組みですね。これだけ複雑で長い手順だと、発射できないリスクになってしまうんじゃないでしょうか。発射までに時間が掛かり過ぎて負けるとか、焦ってパスコードど忘れするとか、途中のステップでなにか問題や機械の故障が起きて先へ進めないとか、職員が「これ撃ったらセカイハメツだな……」とか考えなおしてしまって職務放棄するとか。

これって訓練してたんだろうなー。いざって時(これこそが真に「いざって時」ですよね)に100%ちゃんとこなせないと非常にマズい重要な仕事ですもんね。うっかり訓練でミサイル発射しないようにスイッチ切ってから。ていうか整備の人とかがちょちょっと最後のところのスイッチだけショートさせたら、途中のステップなんてぜんぜん無関係にミサイル発射しちゃうような気もするんですが、そのあたりのガードはどういう措置が取られてたのか気になります。あと、現在の手順はどうなってるんだろうってのも。