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すべての夢のたび。

雑記ブログ

音楽ノ趣味ノ変遷

つっても、聴くバンドが変わったとか聴くジャンルが変わった、とかいう話じゃないです。

ソニーのハイレゾウォークマンの新しいやつの安いやつ、A-20シリーズ、欲しくなってヨドバシ行って試聴しまくって買う寸前で待てよ待てよ落ち着けよと思って買わずに帰ってきて、でも欲しいなーって思ってました。昨日までは。昨日スプラトゥーンのサントラをiPhoneアプリ"StagePass"でホールのエフェクト掛けて聴いて、あーぼくが今欲しいのはこっちなんだって思ったという。

なんて言うのか、オーディオ的な「いい音」「リアルな音」の捉え方が変わったって言うんですかね?

以前のぼくは原音主義でした。原音主義の人はTIMEDOMAINのスピーカーを買うのです。この会社のスピーカーは、非常に原音に忠実な音がします。目の前で演奏しているような、とよく評されます。とても自然な音がする。なので、アーティストやクラシックの人が買ったり、モニタースピーカーとして録音スタジオに置いてあったりするのです。うちにも安いのから高いの(30万くらい?)までいくつかある。

でもTIMEDOMAINは最近聴いてないんですよね。聴いてるのはほとんどBOSEです。BOSEのM3。とても人気があったけど既に廃番で中古でしか手に入らないやつ。

BOSEとTIMEDOMAINは真反対と言っていいです。BOSEは「BOSEの音」と称される音が鳴ります。低音が強めの、よく響く音。わかりやすく聴きやすく加工された音です。でも人間、こだわるとそっちには行きにくいんですよね。ケーブルに何万も払うような、メモリーカードで音が変わるような、そんなピュア・オーディオを追い求める人たちにはBOSEはあんまり人気がありません。

けれども思ったんですけど、原音志向はどれだけカネを掛けても原音に限りなく近づくだけで、原音で行き止まりなんですよね。例えて言えば写真みたいに上手い絵。じゃ写真でいいじゃんって言われてしまうアレです。コンサート行けばいいじゃん。ライブ行けばいいじゃんって話です。無色透明。絶対零度。その先はありません。

でも加工された音にはもしかしたら可能性があります。それらは人間のクセを上手く利用して、「本物よりリアル」な音を作り出してしまうわけです。BOSEの音もそうだし、iPhoneアプリStagePassの音だって、元の音より悪いのです。低音はモゴモゴ言ってるし、高音は耳障り。なんか変なエコーかかってる。でも、ライブハウスってそういう音じゃないですか。このアプリはぼくらの記憶を利用して、スタジオでミックスされた音楽をステージ上の生演奏に変えてしまうわけです。

加工した音って言うと言い方悪く聞こえがちなんですけど、それらはもしかしたら、本物以上の感動を生み出してしまう可能性がある。TIMEDOMAINは修行して修行して瞑想して悟りを開くようなもの、BOSEはドラッグでトリップするようなもの、と言ってはあんまり安易かもしれないですけど、結局のところ音楽なんて気持ちよくなるために聴くものなんだから、カンタンにそれが手に入るんならそれでいいんじゃないのーって思えるようになってきたみたいです。

まぁそのうちまた揺り戻しで原音主義になるかもしれませんが。