すべての夢のたび。

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ヒメアノ~ル観てきた


例によって事前になんの情報も入れずに観てきました。知ってたのは古谷実のコミックが原作だということ。それだけで観るに値するだろと思って。この予告編もなぜか見たことがなかった。

公開初日の朝イチの回だったんですけど、さすがにかなり席は埋まってました。ああ女性多いな―と思った。ぼくの右隣の席も一人で観に来てた女性で、珍しいなと。

ぼくはストーリーを全然知りませんでした。清掃会社のパート勤務の先輩後輩。冴えない後輩と、冴えないだけでなくちょっとかなりおかしい先輩。コミュ障で偏執気味でストーカー気質の先輩。この先輩が中心になって事件が起こるのかと思ってたら違いました。冴えない後輩の高校の同級生だった、昔いじめられっ子で今もパッとしない人生を送ってるらしい、ちょっと危なそうな男、こっちがメインでした。

で、その危なそうな男がどんどん周囲の人を殺してくわけなんですけど、演技が凄かったですね。ほんと、やだわこいつ、近寄りたくない、って感がいっぱい出てました。マジ危険人物なオーラがただよう。不機嫌そうな普段のシーンから、殺しちゃうかって思ってから殺すまでの流れ。そして女性相手だとレイプのシーンになるわけですがそれがやたらリアルで、映画とはいえこういうの見て観客の女性はどういう気分なんだろ、って思いました。

ラストがちょっと原作と違うようなんですけど、少しあざといというか、そういう結びにするんだ〜って。別に変ではないですけどね。そしたら、終わったら泣いてる人いっぱいいるの! えっこれ泣くような映画だった?って思って。ぼくの右隣の女性もぐすぐすすすり泣いてた。そしてその謎は後で解けることになりました。この映画、その危ない男がV6、ジャニーズの人だったんですね。いやーTV見ないマンなのでぜんぜん知らなかった。さすがにV6という名前くらいは知ってるけど誰がメンバーとか知らん。

それで女性客が多かった理由も判ったし、ラストで泣いてる人が多かったわけも腑に落ちました。大好きなメンバーに対して過剰に感情移入しちゃってたんでしょうね。でも決してジャニーズ映画って感じはなくて、ふつうの映画として通用してましたけど。ていうかあれはジャニーズの演技じゃねえ!って。ほんと怖いもん、イメージ違いすぎる。そして、そのことを知ると、ジャニーズのファンとして観に来ていた女性たちは、バイオレンスなシーンとかどう感じてたんだろうって気になってきました。リアルな撲殺シーン、刺殺シーン、銃殺シーン、そしてレイプのシーンとか。特に最後のはどういう感情で見てたんだろう。