すべての夢のたび。

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川崎のデモについて


この件について言いたいことが2点。

ひとつは、左っかわはこれヘイトスピーチ対策法案の成果だ!みたいな感じで浮かれてますけど、それぜんぜん違うからっていう。法案の後ろ盾を得た、と勘違いした連中が、内容はともかく正統な許可を得ているデモを数の力で不当に潰した、ってだけのことですからね。正義が勝利したとかそういうのじゃありません。ただの、力での圧殺です。しかもそこに国会議員が混じってたっていうんだからひどいもんですね。

もひとつは、表現の自由に関して。デモが始まって、デモ隊がなんかヘイトなことを言って、取り囲んだ群衆がデモ隊をタコ殴りにする、というのならぼくはアリだと思うし、むしろこのデモ隊についてはやってくれよと思う(笑)。しかしなにも言葉を発さないうちに止めさせるのは、これは表現の自由の侵害です。よく「他人を傷つける表現の自由なんてない」という人がいますけど、それはもう哀れなほどに表現の自由を理解していない愚者です。かわいそう。でもギルティだ。表現の自由はあらゆる制限を受けないんです。て言うかそもそも表現は誰かを傷つけるものなんです。ぼくが「とっぴんぱらりのぷぅ」って言ったら酷く傷つく人だっているかも知れないじゃないですか。そんなの誰が判断できるんですか。それに、なにか言う前にひどいこと言いそうだから止めるのが許されるなら、こいつ犯罪しそうだからって理由で逮捕されるのを止めることはもうできないですよ。

というわけで、サヨクはひどい悪手を打った、というのがぼくの見解です。しかも、古い左翼が長い永い戦いの末に勝ち取った権利を、今のサヨクがあまりにもあっさりと手放してしまった、ように見える。そのことに気づきもしないでヘイトデモ止めたって喜んでる。同じやりかたで自分たちのデモが潰されることなんて考えもしてない。ほんとに、あたまが、わるいんじゃないのかな?ってちょっと思います。