すべての夢のたび。

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観測するまで存在しない


NTT HOME > NTT持株会社ニュースリリース > 超伝導磁束量子ビットを用いた巨視的実在性問題の実験的検証に成功


ほう。すると、視覚障害者の人にとってはこの世は存在しないんですね。


まぁこの手の記事は厨二ごころをくすぐりはするんですけど、読んでも何が書かれているのかよくわからない。書いてる当人がわかってない感じを受けることもよくありますね。そしてタイトルは釣りすぎじゃないかって気がします。

特によくわからないのがこれが「実在性」、アリかナシかの話になっているところ。読む限りでは「観測するまでは状態が定まっていない」、つまりシュレーディンガーの猫みたいなのはあるよ、って実験に聞こえるんですけど、なんで実在性の話になっちゃうんでしょうか、謎。

逆に、なんとか理解できたところ(笑)。この実験での観測行為は非侵襲的手段で行われている、というのが興味深いです。いままでの微視的レベルの実験だと、観測行為が粒子に干渉してその状態を変えてしまうって問題があったわけですけど、今回の実験ではそれがないという。つまり、観測対象がどういうわけか、自分が「見られた」かどうかを知っている、ということになります。なんだそりゃ。第六感か? スナイパーに狙われたことに気づくみたいなそういうやつか?(ちがう)


ところで「見るまで存在しない」とは「見たら存在する」なんでしょうか? 「見るまで存在しない」と「見ている間しか存在しない」は全然別の話ですよね。一度見たら、あとは目をそらしても存在し続けるの? もしかして世界は最初に誰かが見たから存在を始めてずっと続いているのかもしれません。神話みたいになってきた。