すべての夢のたび。

1日1記事ぐらいな感じでいきたい雑記ブログ

脳とインタフェースする


脊椎を損傷して手足が動かせなくなった人。脳に電極を埋め込んで信号を取り出し、手足の筋肉に伝えて動かすことで、自分で食事が出来るまでになったと。

これ興味深いネタがいくつか入ってますね。「脊椎の損傷を治すのではなく迂回する」ってアイデアも面白いですけど、最初の練習はシミュレータでやったんだそうです。頭で考えて、コンピューターの中の手足を動かす。VRですね。それから実機へ。実機っても自分の手足ですけど。

驚くのが、脳の中に埋め込んだ電極の数です。2個。2個ぉ!?って思いませんか。ぼくらSF映画やアニメで「頭に電極」でコードだらけの印象が強すぎますからね。でも2個でいいって聞いて、「あ、ステレオだ」と思い浮かびました。多分マイク2本立てて脳波をステレオ録音してるんですよこれ。ステレオで録ってやれば、脳のどの部分がどんな信号を出しているのかわかるわけです。理屈ではそうなんだけど、実際にできるんですね。コンピューターによる解析技術が進んだってことですね。

そして、信号を体外に取り出して眺めることができるようになったってのもいいですね。腕を動かしているとき、前に動かす、後ろに動かす、物を掴む・離す、そういう動作の時にどんな信号が出てるか調べられるようになったわけです。それらは0と1のデジタルデータとして表すことができる。もちろん手足を動かす以外の信号だって取り出せるわけで、何かを考えている時の脳の状態もコンピュータにぶち込んで解析できるってわけです。

今回のこの仕組み、目を閉じていると動かせないそうです。手足からのフィードバックがないから、目をつぶると現在の位置がわからなくなっちゃう。自分につながってる手足とは言え、これではマニピュレータを操作してんのと変わらないですね。いずれは脳から出力を取り出すだけじゃなくて、入力も可能になってくのかもしれませんけど(ステレオスピーカのようにやっぱり電極2個で済むんだろうか?)、そしたらもう回りくどいことはしないで映画マトリックスの世界でもいいじゃん、って議論も出るかもですね。