引っ越してから外で飲む機会が激減しました。単純に近所に飲み屋が少ないからです。すると家で飲むことになります(止めるという選択肢はないものとする)。帰宅時にスーパーやコンビニによって、お酒とツマミになるものを買い、家でネットなど眺めながら飲む感じです。これが存外に楽しい。飲み屋とは違う楽しさがある。まぁ飲み屋で飲むときも1人ならずーっとスマホ片手ですけどね。
人によってお酒に求めるものはさまざまだと思います。美味しさとか、ストレス発散とか。ぼくの場合は、シンプルに、酔うためのようです。美味しいお酒を飲んだら美味しいと一応はわかるのですが、ぼくはそれを少しだけ飲むということができないのです。家で飲むのは主にウイスキーだったんですが、高いのを買ってきてもガバガバ飲んでしまい3日で空になる。なので、せいぜい千円強程度のものを主に飲んでました。
家飲みが主になると、リサイクルごみの日がめんどうになります。とにかく空き瓶と空き缶が増えるのです。それで、飲み屋にあるような4リットルのペットボトルをカクヤスに注文しました。ウイスキー(ブラックニッカ)と甲類焼酎ですね。開けた直後は重くて、グラスに注ぐのに腕がプルプルしますが、まぁだんだん軽くなってきます。
それで思ったんですけど、ウイスキーより、甲類焼酎のほうがいいのでは?って(雑な解説:芋とか麦とかから作られる、名前の付いてる焼酎は乙類です。甲類焼酎は主にサトウキビの搾りかすから作られます)。よくほら、マリアージュ(笑)とか言うじゃないですか。ふざけんなって気持ちもあるんですけど、たしかに、お酒は、食べるものを選ぶのです。ワインはもちろんですし、日本酒もそう。ウイスキーとしては非常にクセの少ないブラックニッカでもそうです。あんまりこう、スーパーで買ってくるようなお惣菜に合うものはないんですね。基本甘いし。ところがです、甲類焼酎は味がしないので、逆にあらゆる食べ物に合うのです。つまるところまぁ水ですね。
そっか、って思いました。ぼくが主にウイスキーを飲む理由は、もちろん味ではなく、単に度数の高さからでした。ウイスキーは一般に40度です(ブラックニッカは37度ですが)。度数が高ければ酔うまでに飲む量が少なくてすむ、という考え方からです。ビールで酔える人がよくわからん。当然ウイスキーはロックで飲みます。でも、ブラックニッカですらやっぱり量を飲むのは難しいんですよね。味が付いているお酒は量が飲めません。回るまでに飽きが来てしまうんです。しかし甲類焼酎は味がしないので以下略。
そしてコストパフォーマンスを計算するに至りました。アルコール100mlを摂取するのにいくらかかるか。概算です。
- ブラックニッカ瓶 291円
- ブラックニッカ4Lペット 247円
- 甲類焼酎4Lペット(25%) 204円
- 缶ビール350ml(5.5%) 1044円
- 缶チューハイ350ml(9%) 483円
- ワイン(コンビニの600円くらいの) 595円
- 日本酒(菊正宗紙パック) 328円
甲類焼酎のC/Pの優秀さがわかります。ブラックニッカより2割も安くあがるわけです。ワインも高いなー、でもまぁワインは味わって飲むものですからね。そして、ビール高! ビールは贅沢品です。風呂上がりの缶ビールの旨さは知ってるので、冷蔵庫に常備してはありますが、毎日飲むものではない。
甲類焼酎が至高である。そう結論するのですが、昔からいる酔っぱらいのおっちゃんや酔っぱらいの学生と同じことを再確認しただけです。結局酒飲みが行きつくところはそこなのでした。行きつくところは、味がしない度数が高い安い酒、なのです。
なるほどそれってウオッカのことだよね、とも思ったんでした。さすが大ロシア先輩です。でもウオッカのC/Pも計算したんですが日本では甲類焼酎に勝つことができませんでした。