すべての夢のたび。

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『無限の住人』観てきた


観たんですが、うーん。どうなんすかこれ。

無限の住人は全巻買って読んでました。不死力解明編のあたりでついていけなくなって一旦処分してしまいましたが、新刊は出るたび買い、一応最後まで追いかけた。ラストは盛り返したし結果満足したので、またいつか買い揃えたいとは思ってます。話はそれましたがそういう人の目から見ると、こりゃダメな実写化だなあ、という感じです。

なんつーか、キャラの見た目とストーリーを借りた別の映画って感じですね。見た目は頑張ってると思うし、ストーリーも適度にまとめて終わらせたと思うけど、それだけですね。全てのキャラクターの性格が、原作と違います。これが致命的だと思う。つーか、うすっぺたい。沙村広明キャラが共通して持ってる深みや陰、それらに相反する軽みのようなあれが、誰にも全然ない。凜とかただの頭良くない町娘みたいだった。わざとなんでしょうか。それとも誰も原作読んでないとか?

キャラはそこそこいっぱい出てくるのですが尺が足りないため皆出番が少ない。凶も万次にやられたとこで終わりだし、無骸流もちょろっとしか出ない。栗山千明の無駄遣いです。原作ファンを劇場に呼ぶには必要だったんでしょうかね。

良かったとこ。槇絵が被り物バッと取るシーンはよかった(でもセリフは大根かと思った)。尸良はまぁ良かった。一番原作に近かったかも。あと対閑馬永空戦はチャンバラじゃなくて凶器の突き刺し合いになっててちょっと良かったですがこれは趣味ですね。あーでも万次が両袖から得物をガチャガチャ落とすカットはサボってましたねぇ。ちゃんと描けや!と思いました。

総じて、ダメかなぁと。期待度を低めに持って見に行ったんですが、それを下回りました。なぜこうなってしまったんだろう。謎です。


ところで客席に高齢の人が多かったです。最初、スクリーンを間違えたかと思って確認してしまいました。最近見た映画の中では圧倒的に客席の平均年齢が高かったです。おじさんおばさんおじいさんおばあさんたち、どうしてこれを見ようと考えちゃったの?って思ったんですが、おそらく逆かなと。おそらく、ある程度の年齢以上の人たちは、最近数少なくなった時代劇映画は全て見に行く感じなんじゃないでしょうか。ましてや主演キムタクです。キムタクのカッコいい剣士姿を見にきたら、あら今日は若い子が多いわね、そしてキムタクの手足はぽろぽろ取れるしくっつくし出てくる全員チンピラみたいな格好だしなにこれ……みたいな感じだったんじゃないでしょうか。