すべての夢のたび。

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マクスウェルの悪魔で発電


ちょっと前に話題になってた奴ですね。マクスウェルの悪魔を作っちゃった、って。難しそうだから後で読もうと思って放置してました。

マクスウェルの悪魔 - Wikipedia

でもNTTによる説明を読んだら、原理は難しくなかったです。入口扉と出口扉があり、電子1個が入る箱を作る。入口扉から電子が飛び込んできたらそれを閉め、出口扉を開けてやる。これを繰り返すことで、ランダムに動いている物質中の電子に向きを作ることができる。つまり電流が作れる!というわけです。

しかし原理は簡単でも実際どうやってやってるんですかねこれ。1個の電子の動きを観測して小さい扉を開け閉めできるという。「ナノメートルスケールのシリコントランジスタ」で実現してるそうですが。そんな小せえモノを作れるの、っていう技術的な謎と、そのトランジスタはどうやって動いてるの(=そもそもそのトランジスタを動かすのにも電気が必要で、それがマクスウェルの悪魔で得られる電力より大きかったら意味なくない?)、という原理的な謎が残ってます。

でもこれ集積できたら面白いですね。太陽電池が光さえあれば発電できるように、これは熱さえあれば発電できる、ってことなんじゃないかと思います。体内埋め込み用のデバイスとか、ナノマシンの電源とか、そういうのに使えるのかも知れません。まぁもうちょっと先そうですけど。