すべての夢のたび。

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クソださ邦題問題


『ドリーム 私たちのアポロ計画』(原題 Hidden Figures)が「なんでマーキュリー計画を扱った映画なのにアポロ計画なんだよ!」って批判を受け、監督に告げ口する人が現れて、ついに邦題が『ドリーム』に変更されました。


ぼくはまぁ、元の邦題はクソださいとは思いましたけど、アポロ計画については気にならなかったんですよね。マーキュリー計画の映画だとしても、アポロ計画よりマーキュリー計画のほうが先だとしても、メインの3人の女性があとで当時のことを「あれは私たちにとってのアポロ計画のようなものだったのだ」と振り返っている、という解釈は可能かな?と思ったからです。

それより何よりぼくは「ドリーム」がダメでした。安いというか、センスの欠片も見られないというか、呆れるほどの語彙の貧弱さじゃないですか。この邦題付けた人、登場人物がなんか目標に向かって頑張る映画見たらぜんぶ「ドリーム なんとかかんとか」って邦題付けそうじゃないですか。それより何より、他人の生涯を「ドリーム」のひとことで片付けてしまう乱暴さ、敬意のなさがどうにも許せない気がしました。

あと、今回の「メインタイトル サブタイトル」みたいな、サブタイトルによる補足説明を前提とした邦題の付け方やめーや!!とも思います。確かに原題はFiguresに"数"と"人"のダブルミーニングがあり訳しにくいのですが、そこはセンスを磨いてくださいとしかいいようがない。つーか無理だったらもうカタカナでいいじゃないですか。今回だって『ドリーム』なんてありふれすぎな題に変更しちゃったせいで検索にまったく引っかからなくなっちゃってる。ほんとしょーもないなぁ。


邦題がクソだクソだ言われても日本の配給会社は一向に改める気配がないので、ついにSNSで監督に直訴するという手法が出てきました。今回も、監督はそういった邦題が付けられていることを知らなかったようです。このやりかたはどうも有効っぽいのでこれからもどんどんやっていけばいいと思います。配給会社も、監督に確認取るくらいはそのうちやるようになるんじゃないですかね。

邦題がクソな映画、吹き替えで見たいけどタレントとかがやってる映画、字幕で見たいけど戸田奈津子がやってる映画、この3種類はぼくは見ません。見ないということが抵抗です。今回のも見ない予定です。